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1月20日に読む本は、大統領でたどるアメリカの歴史 明石 和康 (著)

アメリカ大統領は4年毎に選挙が行われ、選ばれた人が大統領として強い権限を持ちます。1月20日に、新しい大統領に権限が移ります。(昔は3月4日だったそうです)

1月20日は

アメリカ大統領の就任する日

アメリカの歴史や大統領の制度について、基礎を分かりやすく解説している本を選びました。初代大統領のワシントンから、第44代大統領のオバマ(書籍執筆時の現役の大統領)までを概説してくれています。

初代ワシントンの影響

初代大統領ジョージ・ワシントンは、「自分の行動が前例となる」と考えていたらしく

  • 政府の声は一つでなければならない
  • 一人が権力の座に長くとどまるのは良くない(自身は大統領を二期で引退する)
  • 孤立主義(外国の戦争にかかわらない)

などを行いました。建国当初は大統領の再選に制限はありませんでしたが、現在は大統領は二期までとなっています。このため三期以上大統領を務めたのはフランクリン・ルーズベルトだけです。

権力の座から自ら降りる決断をするのは凄いね。

ワシントンが二期で引退し、新しい大統領が選挙で選ばれます。権力が一人に固定しないわけです。

当時のヨーロッパ諸国と比較して、アメリカの民主主義について解説してくれていて、初学者にも分かりやすくて良かったです。

黒人の大統領、オバマ

第44代大統領のバラク・オバマは、黒人で初めて大統領になりました。

リーマンショック直後に就任しましたが、景気対策で乗り切りました。またイラクからの撤退も実現しました。

核兵器の使用についての「道義的責任」を表明したことも話題になりました。ノーベル平和賞も受賞しました。

核廃絶には、まだまだ遠いですが、偉大な一歩を踏み出したな、と思いました。

アメリカの大統領は、権限が強いことに加えて、任期4年間、政治を行います。このため、ほとんどの大統領が、なにがしかの足跡を残しますね。日本の首相だと、短い人だと数カ月だったりするので、何をやったか分からないまま交代したな、と印象の薄い首相もいます。

また、オバマが大統領となったことで黒人でも大統領になれることが明確になりましたし、2016年にはヒラリー・クリントンが大統領選に出馬し、女性でもチャンスがあることが分かりました。

(まだ、黒人や女性が完全に平等に扱われているわけではありませんが、)マイノリティにも機会はかなり保証されている、という印象を受けました。

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ブックレコメンド編集部

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