銀河鉄道の夜(宮沢賢治)の次に読む本

あらすじ

主人公ジョバンニの父親は漁に出たまま帰ってこず、母親は病気を抱えている。ジョバンニは学校に通いながら、アルバイトをして家計を助けているが、友達はカンパネルラしかいない。賑やかなケンタウルス祭に参加できなかったジョバンニは、町外れの丘の上に寝転び星空を見上げる。いつのまにか眠っていた彼は、不思議な夢を見る。そして、夢の中で死者に会い、十字架を見、「ほんたうの幸せ」について考える‥‥。

次に読む本

沈黙(遠藤周作)

日本でキリスト教が禁止されていた時代、日本で20年以上キリスト教の布教に尽力したフェレイラ教父が神を捨てたという知らせがローマに届いた。フェレイラ教父をよく知っていた司祭ロドリゴは、その知らせを信じることができず、真実を確かめるため日本に行く決心をする。しかし、日本では壮絶な迫害が行われていた。自分が殉教する覚悟はとうにできていたが、迫害と拷問に苦しむ日本の信者を前にしてロドリゴは苦悩する。本当の意味で、彼らを救うことはできるのか‥‥。

マフィン

『銀河鉄道の夜』は、「篤い法華教信者であった賢治」がキリスト教に触れている珍しい作品。主人公ジョバンニは、キリストの弟子で唯一殉教しなかったヨハネのイタリア語読み。『銀河鉄道の夜』は幻想的な小説ですが、同時に地に足が着いた印象も受ける作品。現実生活の中で生きること、大切な存在との死別を経て(賢治は、可愛がっていた妹と死別している)、他者のために生きることについて考えさせられます。『沈黙』は、賢治がシンプルに提示した「ほんたうの幸せ」「他者の幸せ」について、同じキリスト教に触れながら、具体的に突き詰めて深く考えることを要求する小説です。生と死、幸せとは何かについて考える助けになると思います。

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この記事を書いた人

マフィン

主に海外のホラーやミステリ、サスペンス小説、純文学を読んでいます。ブログでは、スティーヴン・キング、コーマック・マッカーシー、トマス・ハリスなどのホラー、サスペンス小説、また、オススメの映画、テレビドラマも紹介しています。ボーイズラブ小説も紹介しています。 ブログ読者が次に読む本を探すときの参考になればと思っています。

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