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「アルケミスト 夢を旅した少年著:パウロ・コエーリョ訳:山川紘矢、山川亜希子の次に読む本は

あらすじ

社会人三年目。傍と立ち止まり、自分はこれからどうありたいか。
そんな自分を好きになって誰かを幸せにできる傍楽き方はどうしたらいい?

人生の岐路でジタバタしていたときに

「前兆に従って生きよ」

「夢を描き進むことは素晴らしいが、周りの美しい景色に心奪われても、決してスプーンの上の油も忘れてはならない」

この油とは活かしてくれる周りへの恩や繋がり。
縁や恩返しに囚われて掴むべき星を捉え損ねても、悲しい最期だけど、どちらも大切で生かされ合っている。

とても上手に、わかりやすく表現された比喩に、著者パウロさんに拍手を贈りたい!

当時のわたしに感動と前へ踏み出す勇気をくれた人生のバイブル本です。

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大好きな名作、『星の王子さま』を読んでいるみたいだ、と思っていたら、著者もやはり『星の王子さま』が好きで、オマージュしたと後書きで述べられていました。

人生は夢を追う旅びとの果てしない旅路。
飼い慣らしていた生活のための家畜は、その少年に何を教えてくれたのでしょうか。
旅路の途中で出会う美しい少女や哲人にもそれぞれに異なる色の、経験から光るダイヤの原石がある。

その原石は、ただ持ち歩いていただけでは価値のない石ころですが、それを丁寧に磨き育てれば、どんな人にもこころの奥に小さく眠る原石が輝きを放ち、周りを照らす希望となり得る。

その機会を掴むために、忘れてはならない大切なことは何か。

珠玉のメッセージが詰まっていました。

勧めてくれた兄に深く感謝したいです。
社会に出る前の学生時代に出逢っておきたい名作と言えるでしょうか。

行き詰まった時。
感謝を忘れかけた時。
いつもポケットに入れておきたい至福の一冊です。
読者の皆さんはどんな感想を持たれたでしょうか。

人の数だけ人生の色がある。
だからこそ解釈も多様。
正しい解釈や学び、知識はなく、読者の体験でさまざまな捉え方に変わっていく。

そんな小説は、やはり愛しい。

次に読む本

「夜と霧 新版」著:ヴィクトール・E・フランクル

本著作は、ナチス政権時代に起きたアウシュビッツ収容所でのユダヤ人大量虐殺で、自身も囚人として収容を体験をし、奇跡的に生還を果たした当事者が著者のノンフィクションです。

率直に、そして正直に、淡々と語られる当時の実情。
経験者から伝わる言葉の重みと悲痛な叫びがグサグサと胸をえぐられる、少し苦しい著書でもありますが、地球の裏側で戦いが今もなお、続いている現代で一度は知っておきたい教訓がたくさんあります。

読書に慣れない初心者には挫折しやすいジャンルに思えますし、わたし自身もうまく消化して理解できるまでにかなりの時間と経験を要しました…。

どんな人間にも必ず持っている悪の一面。
些細なきっかけで、良心を失い、そうした思考が顔をのぞかせる場面が誰しもにあると、改めて思わされました。
「自分は絶対に悪人にはならない、善人であり続ける」そう豪語してしまう時こそ、自分の言動を省みることを忘れてはならない。
そんな警告が聞こえた気がします。

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アウシュビッツのように極限の状態まではいかなくとも、労働の奴隷・家畜の虐待や支配者による洗脳に似た虐殺は今の世界にも数多に転がっています。
本著書で語られていることは、どんな場所でも起こり得る教訓のように思えます。

ひとは、自分より地位が低い・もしくは劣等感に駆られる衝動から、何かしらの名声や権力を持った時、それまでとても謙虚で控えめであったひとが途端に傲慢で悪意を持った思考に変わり得ることは、人類の歴史からも伺える普遍の真理でしょう。

この著書からは、アウシュビッツ収容の当事者から語られる生々しい悲痛の叫びが、ひしひしと伝わってきます。

なるべく心と時間にゆとりがある時に読まないと、寝る前に一気読みした当時の私には、そこから数日放心してしまうほど、心が痛み堪える作品でした。
しかし、それと同時に、静かで確かな“生きる勇気“をもらうことができました。
この著書に出会い、今この時代に、日本で暮らせている事実が、こんなにも恵まれていて豊かであるということ。
「死ぬこと以外、かすり傷」
どこかで聴いたフレーズがしばらく脳内で反芻しました。
極限状態=ピンチの際に、どれくらい良心を無くさずに、希望を持つことが出来るか。

この問いに、人間の本質・真の人柄が現れるのかもしれません…。
2020年から、数多くの制限があった数年ですが、そうしたイレギュラーの状況下で、
変化を受け入れて、時代の先を見据えて暮らしを変えていくのか。

それとも、現状を維持して、自分のこだわりを極めて突き進むのか。

変化の波にうまく乗れたひとと気象の波が激しい天気にのまれて、現在地を見失ってしまったひと。

この数年に起きた、自然がもたらした試練は、人類へのひとつの警笛だったように思います。

『共生せよ、さらば未来は与えられん』

皆さんはこの先の30年、どちら側にゆきたいでしょうか。

そのヒントが、本書籍には淡々と語られています。
この著書を読み、改めて権力を持つこと・名声や地位を得ること
この先、もしどれだけ社会に貢献しうる働きが、仕事で叶えることができたとしても、この二つには距離を置き抗っていきたい。
自分は影響されやすく、心が人より弱いと自負しているからこそ、節目節目で、「あなたの行い、独善していませんか?」

そう、胸に問いながら、身近なひととの愛の交流を深めてゆきたい

そんな希望が湧きました。

戦争とは?
社会とは?
人間とは?
普遍的なテーマについて、当事者の正直な語りから、深く考え直すきっかけとなれる一冊でした。

皆さんは、どう感じたでしょうか。
読者の皆さんのそれぞれの感想がとても興味深いです。

おススメポイント

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わたしが、人生の試練を味わっていた時に出逢い、その後の生き方や行動を変えてしまうほど大きな衝撃と深い内省を持てた2冊として、選ばせていただきました。

ふとしたきっかけで、これまでの常識が崩れて、新しい視点や価値観に出逢える。

そんな人生のバイブルに遭遇できる機会は多くはないですが、この記事を見てくださったことがきっかけで、少しでも多くの方が自分らしい人生を歩む一歩として、小さく背中を押せる存在として機能することができたなら・・・執筆する者として初めて意味をもらえたようなこの上ない喜びです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

今日は、どんな一冊と出逢えるだろうか。

今日もまた、本探しの旅に出たいと思います。

この記事を書いた人

honno-akari

honno-akari

数年前ライターになり、一年ほどチームで執筆行う。
読書とブックカフェ巡り、古書店をこよなく愛する。
季節を感じながら走ることも好きです。

30代
海辺でのんびりおうちリノベ暮らしが夢。
読書の魅力に目覚めて、少しでも作家さんの著書と待っている読者のニーズのマッチングに貢献できれば本望です。

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