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『うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと』デラさん著の次に読む本は、『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』斉藤環・我那覇潤著

あらすじ

20代はじめにうつ病を患って9年、再発を5回も経験した著者が闘病中の人や予備軍の人、うつになる不安を抱えている人に向けたうつハック本です。うつ病回復までの3つの過程について解説したのち、著者にとってリアルに効果があったことや再発しないためにしている工夫が、マインド、思考、生活習慣、人間関係、仕事の5つにカテゴリー分けして詰め込まれています。

FuSa

随所に「もっと自己中心的に生きよう」というメッセージがちりばめられており、そのための一歩となるアドバイスが盛りだくさんでした。うつと関係なくても日頃のちょっとしたストレスへの対処法など、誰にでも参考になりそうなポイントがあると思います。

次に読む本

『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』斉藤環・我那覇潤著

双極性障害に伴う重度のうつ病を患った経験のある元歴史学者・我那覇氏と、「引きこもり」専門ではあるもののうつなどに関する著書も多い精神科医斉藤氏との1年をかけた対話集です。日本語表現豊かな著書に送られる小林秀雄賞(第19回)を受賞しています。彼らが処方箋として提案するのは「対話」で、それはお互いの意見をぶつけ合って白黒つけるようなものではなく、違いを認め、共感を大切にしてコミュニケーションを続けることだと言います。患者という「個人」だけを見て治そうとしても問題は解決せず、個人が訴えるつらさや症状を時代背景や周囲の環境と一体をなす連続した存在として捉えて、そうした「つながり」に働きかけることが大事なのではないか、と主張しています。

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うつなどの精神疾患にとどまらず、家族や友達など身近な人に関する話題から、SNSや自己啓発、AIに至るまで広くテーマを扱っていて読み応えがあります。最近はインフルエンサーの影響で「論破」することが良しとされがちな風潮がありますが、お互いの違いを認めてじっくりと対話を続けていくコミュニケーションが大事である視点は忘れないでいたいな、と思いました。

おススメポイント

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『うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと』はうつ病当事者による個人に対する処方箋です。対して『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』は、元当事者と医師による社会に対する処方箋です。後者は発売時期的にコロナ前の話題が多いですが、全然古さも感じません。一つのテーマに対して違った視点の本を読んでみるのも面白いかな、と思い選びました。

この記事を書いた人

FuSa

FuSa

30代後半♀
基礎研究ポスドク(神経科学)→製薬会社学術部
読書はエッセイ、ノンフィクション、小説、ビジネス書、などなど、雑食です

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