1月31日に読む本は「ちいさなしまのだいもんだい」スムリティ プラサーダム・ホールズ (著)、ロバート スターリング(イラスト)、なかがわ ちひろ (翻訳)

イギリスのEU離脱(ブレグジット)を、絵本の題材にしたものです。

ガチョウとアヒル=イギリス
羊、牛、馬、豚など=EU

だと思われます。

2020年1月31日は

イギリスがEUから離脱した日

動物村では、羊、馬、牛、豚、アヒル、ガチョウなどが、助け合いながら暮らしていた。もめ事が無いわけではないが、おおむね平和に、満足して暮らしていた。
ガチョウとアヒルは、島に住んでいた。村につながる橋が一本。

あるとき、ガチョウが、「島はぼくらのものなのに、どうして羊や豚たちがいるんだ?」「果物を持っていかれてしまう」「やつらは態度がでかい」と騒ぎ始めた。「昔はもっと良かった。おれたちだけで暮らそう」と言い出した。

アヒルは反対だった。みんなと一緒に暮らしたかった。
しかし、ガチョウのほうが数が多く、ガチョウの意見が通ってしまった。

村につながる橋が壊された。対岸で悲しそうな表情の羊、豚、馬たち。

村から切り離された島の生活は、はじめは、良いように思われた。しかし、ガチョウたちは前より忙しくなった。今まではそれぞれの動物が、自分の得意な作業を担っていたのに、全部自分たちでやらなければならなくなった。羊や牛がいなくなったので、草が茂り放題になった。
対岸の村では、いろんな動物たちが楽しそうに笑って暮らしている。一方、ガチョウたちの暮らしは大変。

ある年の冬。ガチョウとアヒルの島は、キツネたちに狙われる。キツネの襲来に、逃げまどうガチョウたち。
対岸の動物たちは、直接助けることはできないが、大声で叫ぶ。キツネたちはうんざりして、撤退した。

ガチョウとアヒルは、対岸の動物たちにお礼を言う。そして、橋をかけなおし、いっしょに、助け合って暮らすようになった。

自分たちだけで全部やれるんであれば、そのほうが好きなようにできて良いだろうね。だけど、お話にもあったように、いろんな動物たちが助け合って暮らす方が、より良いと思う。

絵本では、再び橋をかけ直すことになりましたが、実際のイギリスとEUでは、どうなるのでしょうね。

助け合って暮らす

他の動物たちとは、確かに性格や考え方の違いもあるでしょう。一緒に暮らしていくと、軋轢などもあるでしょう。そういった状況でも、皆で助け合って生きていくのか、それとも自分たちだけで暮らすのか。

絵本では、いったんは別れるも、再び一緒になり、ハッピーエンドになりました。さて、実際のイギリスとEUの間はどうなるのでしょうか。

日本もイギリス同様、島国ですが、今後どのような道を進むのが良いのか、考えさせられる一冊です。




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