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1月5日に読む本は、ねこの駅長たま(小嶋光信)

南海電鉄の貴志川線は、経営不振により、廃止の危機にあった。岡山の両備グループが経営を引き継ぎ、和歌山電鐵として再出発することになった。喜志駅の売店で飼われていた猫「たま」が、2007年1月5日に駅長に就任した。

2007年1月5日は

たまが喜志駅の駅長に就任した日

小嶋社長がたまを駅長にしてから、貴志川線は大きく変わっていく。

駅長たまを見るため、和歌山電鐵の乗客が増えた。テレビなどでも報道されるようになった。たま写真集などグッズも販売された。貴志川線は廃線の危機をのりこえた。日本国内だけでなく、フランスなど海外からも取材を受けるなど、大人気となった。

ネコノミクスという流行語も生まれるなど、ローカル鉄道の発展だけでなく、様々な影響を残した。

駅長、スーパー駅長、ウルトラ駅長と、どんどん昇進していった。和歌山県から和歌山県勲功爵の称号をもらった。
2013年6月22日に、たまは神様となった。

和歌山電鐵の小嶋社長の、たまへの思いが詰まった一冊です。

小学生でも読みやすいように、漢字にルビが振られています。

「たま」視点で描かれているので、ファンタジーっぽい雰囲気もあり、読みやすいと思います。たまと、ミーコ(たまの母猫)とのやり取りでは、親が子を思う気持ちに泣けてくる記述もあります。

たま駅長のトレードマークの帽子の制作秘話ものっています。

たま駅長の帽子が凄く精巧に出来ているなあ、と思っていましたが、この本を読んで納得しました。本物の帽子と同じ手間をかけて作っていたんですね。サイズが小さい分、本物の帽子以上に大変だったことでしょう。

貴志川線の発展には、もちろん、「いちご電車」「おもちゃ電車」など電車に乗りたくなる企画も役立ったと思われます。しかし、たまの貢献が凄く大きかったのは間違いないでしょう。たまを駅長にすることを考えた小嶋社長が凄かったのだと思います。

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