2月24日に読む本は「タロとジロ 南極で生きぬいた犬」東多江子 (著), 佐藤やゑ子 (イラスト), 岩合光昭 (写真)

日本の南極観測隊は、1956年11月に出発した。南極での移動手段として、歩く、雪上車を使う、の他、犬ソリも用意された。ソリを引く犬(種別はカラフト犬)も連れていった。

南極につき、オングル島に昭和基地を設営し、観測の拠点とした。雪上車だけでなく、犬ソリも活躍した。

1958年1月には、観測隊員が交代する予定だった。しかし、海が荒れており、交代要員や物資を送るのが難しかった。

天候回復のチャンスをぎりぎりまで狙ったが、残念ながら無理だった。1958年2月24日、観測船「宗谷」は、日本に向けて帰投する。観測隊は収容できたが、ともに暮らしてきた犬たち15匹は置き去りにしなければならなかった。

1958年2月24日は

南極観測隊が、犬15匹の救出をあきらめ、日本へ帰投した日

南極についた当初は、犬ソリがあまり役立たなかったようですが、読み進むにつれて、犬ソリが活躍する場面も出てきます。犬たちも大事な一員なんだな、と感じました。

観測隊のメンバーが交代しようとしたが、気象条件が悪く断念。観測隊は撤収を余儀なくされる。大事な犬たちを置き去りにしなければならない。観測隊員たちの苦渋の決断、とても辛かったことでしょう。

翌年、南極観測隊が南極に向かった。15匹は全員死んでいると思われていたが、タロとジロの2匹が生き残っていた。

2匹のたくましさに感動するとともに、残りの犬たちの無念さにも涙しました。

天候のためとはいえ、究極の選択を迫られた隊員たち。

マスコミ等に非難されたようですが、当人たちが一番、置き去りにする辛さを感じていたのでは、と思います。




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