2月17日に読む本は「元素に恋して」千代田ラフト (著), きたがわ かよこ (イラスト), 若林 文高 (監修)

メンデレーエフは、何十個か発見されていた元素を、規則的に並べられることを発見した。また、その並びから、未知の元素の存在を予測した。

1869年2月17日は

メンデレーエフが周期律を発見した日

元素について、マンガで分かりやすく解説した本を紹介します。周期の仕組み、金を作ろうとした人たちのお話、酸素・水素・炭素・窒素・金・銀・アルミニウムの元素のお話が載っています。

高校の教科書だととっつきにくいですが、マンガだと読みやすくてよいですね。

未知の元素を予測する

メンデレーエフは、元素を軽い順に並べていくと、似た性質の元素が周期的に表れることに気づいた。さらに、周期がずれている部分には、まだ発見されていない未知の元素があるはずだ、と予測した。後日、メンデレーエフの予測した元素(ゲルマニウム)が発見された。発見された元素ゲルマニウムの性質は、メンデレーエフの予測とよく合致していた。

未知の元素を予測できたのはすごいね。

天文学では、天王星の動きから、未知の惑星(海王星)がある、と予測して質量や軌道を推算した、というのがあるね。

時代によって、元素の手に入れやすさが異なる

アルミニウムの章では、アルミニウムは酸化されやすいため、酸化アルミニウムを還元してアルミニウムを得る。還元するためのエネルギー(電力)が高かったため、アルミニウムも高かった。

銀の章では、銀は(金と比べて)変色しやすい、それは硫黄と反応して硫化銀になるから。純粋な銀は、硫化銀から精錬する必要があった。一方の金は、他の物質とほとんど反応しない。このため時代によっては銀のほうが手に入れにくかった、と。

現代では、高価な金属と言えば「金」だけど、時代によって変わるのが面白いね。

「元素に恋して」読みやすく書かれていて面白い本でした。元はYouTube動画だそうです。

体系的な知識を得るなら教科書のほうが良いでしょうけど、「化学ってどんなものなんだろう?」といった、興味を持つ最初のきっかけにはすごく良いですね。

金属の価格について、入手しにくい金属は価格が高くなりますね。そして入手しやすさは時代によって変動します。そうすると、時代によって高価な金属が変わる、というのが面白かったです。




この記事を応援する


Stripeで決済します。カード番号を入力してください。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


「自動計算」へのリンク