medium霊媒探偵城塚翡翠(相沢沙呼)の次に読む本は、サイコパス(中野信子)

mizuno
水野

帯の宣伝「すべてが伏線」が凄かったので手に取りました。

途中まではイマイチっぽく感じられますが、最終章までいくと、『凄い』と唸らされます。帯に恥じない、素晴らしい作品です。

あらすじ

ネタバレあります

推理作家の香月史郎は、探偵でもある。霊媒師の城塚翡翠の助けを借りて、様々な事件を解決する。 翡翠は死亡現場で何かが見えるというのだ。しかし霊媒では証拠にならないので、香月が推理することで犯人を突き止める。

世間では、連続殺人らしい事件が発生しており、犯人はまだ捕まっていない。サイコパスの性質をもった犯人らしく、証拠を一切残さない徹底した犯行。そのため、通常の捜査では逮捕に至らないどころか、犯人の目星もついていない。

犯人のモノローグから、翡翠がターゲットになっているらしい。

そんなとき、香月の元には、連続殺人の被害者の家族から調査依頼が入る。果たして連続殺人犯は誰なのか?翡翠は殺されてしまうのか?

翡翠の霊媒能力は、実はフェイクだった。翡翠は殺害現場の僅かな痕跡から推理を重ねて犯人を割り出していた。

mizuno
水野

作者の狙いに見事にハマりました。

個人的には、「翡翠が既に死んでいる?」を想像しながら読んでいました。(文庫本を読むときに自分でページをめくらずに香月史郎と一緒に読んだところ、などから)

次に読む本

サイコパス(中野信子)

サイコパスとはどんな人なのか、多数派の人とどう違うのか、について考察している本です。

サイコパス的な傾向としては、「感情に流されにくい」があります。人の感情や痛みなどへの共感が少ない、という面もあれば、 緊迫した状況でも冷静に振る舞う、という面もあります。

なのでサイコパス=悪、と単純に決めつけるのではなく、集団の中で、一部の人がサイコパスのほうが、集団全体の生存力・適応力は高くなります。

mizuno
水野

「サイコパス」は、小説や映画などでは凶悪犯として描かれることが多いですね。medium霊媒探偵城塚翡翠でも猟奇的殺人犯として描かれています。

しかし、それは一面に過ぎません。中野さんの著書を読むとサイコパスがどんな人なのかを知ることができます。




この記事を応援する


Stripeで決済します。カード番号を入力してください。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


「自動計算」へのリンク