あらすじ
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。
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夏の庭(湯元香樹実)
町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ―。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが…。喪われ逝くものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。
どちらも「老人との交流と死」について描いている。祖母と孫の交流を描きつつも再会を約束するといった感動がある。家族愛のようなものも描いているが、「夏の庭」では近所の老人と少年たち。ということで少し距離はあるものの友情のようなものが芽生えはじめて・・・と、今だからこそ読んでおきたい、読み終えた後もスッキリするような作品。
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