あらすじ
老舗ホテル社員の涼音は、憧れの先輩の推薦で、念願のアフタヌーンティーチームへ配属されます。次々と新メニューのアイデアを出してダメ出しを受けたり、お客様対応に苦慮したり、優秀な派遣スタッフから厳しい言葉をぶつけられたり・・・。それでも涼音は、海外に向かうことになったスタッフのために、最高のアフタヌーンティーを作ろうと懸命に努力をします。
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一言で言えば「スイーツお仕事小説」です。ホテルアフタヌーンティーを舞台にしたお仕事小説を初めて読みました。登場人物も個性豊かです。パティシエ、シェフ、正社員の後輩、育休中の先輩、派遣スタッフなど多彩な人たち。それぞれの想いに深く切り込みます。現在の企業の問題を鋭く表している物語だと感じました。ドラマ化したら面白そうです。
次に読む本
「最高のウェディングケーキの作り方」(古内一絵)
老舗ホテルを退社した涼音は、同僚のパティシエ達也と共に生きることを決意します。目標は2人で作ったパティシエオープン。結婚届に記入をしようとした時、涼音はあることに気が付きます。「なぜ自分が名字を変えなくてはならないのだろう?」と。考えた末に、ある答えを出すのでした。
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「夫婦別姓」がテーマです。スイーツのお話と思いきや、社会問題となっている選択的夫婦関係が描かれていて、うーんと考えされました。私も「夫婦は別姓でもよいのではないか」と思っているので、涼音の考えには共感できます。一方で、パティシエオープンまでの描いたお仕事小説でもあります。「最高のアフタヌーンティーの作り方」と同じ登場人物で、やはりドラマ化したら面白そうです。
おススメポイント
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この2冊は、同じような特徴があります。
・同じ著者・同じ登場人物である
・お仕事小説である
・スイーツ小説でもある
非正規雇用者の苦悩、育休中のワンオペ育児、夫婦別姓など、社会問題を扱った小説でもあります。お仕事小説好き・スイーツ好きにおすすめです。
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