あらすじ
ライターのイロハもわからない初心者の時、
「読者が読んでよかった、そう思ってもらえる物書き初心者におすすめの参考書教えていただけませんか?」
当時ライターになり立てのわたしは、ひとに伝わる喜び・書く楽しさに出逢わせてもらった発注者の上司に、そう尋ねた。
すると、丁寧に数冊おすすめしてくれた中で、とても勉強になったなかの二冊が、これからご紹介するライター指南書です。
もしかしたらきっと、この記事を見つけて読みに来てくださった皆さんは、私と同じく、もともと本好きで、趣味の読書を生かして働けたら…とライターにチャレンジしてみたい、もしくは、
文章力向上に役立つ参考書を知りたい
そんな気持ちを抱いている方も少なくないのではないか。
そう感じています。
今回は、わたしが実務でいまもときどき読み返して役立っている参考書をご紹介します。
私自身が右も左も分からず、どんなことを意識すれば、読者(サイトのリピートユーザー)がまた読みたい!と感じられる満足度の高い記事に近づけるのだろうか。
考えれば、考えるほど思考がぐしゃぐしゃになってしまい、書くのは好きだけど、時間かかり過ぎて目の疲労が限界だー!と投げ出しそうになっていた時に、天から蜘蛛の糸が降りてきたかのような感動をもらいました。
どちらも、ライター初心者には必読の入門書と呼べますが、一冊目が、執筆先の媒体に関わらず、文章を届ける上で大切にしたい心構えや読者のニーズにダイレクトに答えるための、文章の組み立て方を主体としているのに対して、ニ冊目は、自社のwebサイトのサービス(この本では温泉旅館の集客)付加価値を高めて、リピートしてくれる顧客の増進につなげるweb上での文章の魅せ方が主体とされています。
実際に、予約するというアクションを増やすまでの注意点や流れが、段階ごとにストーリー仕立てで展開されているのが特徴です。
ぜひ、読みやすい方から試し読みしてみてください。
きっとライターという仕事は、ブロガーと対極にあるのかもしれない。
自分が書いて満足する・書くことが楽しいだけの趣味の延長がブログ、だとすれば、ライターは読んでくれる読者の存在がいて初めて仕事ができる、言葉を伝える・ではなく、伝わる、もしくは読む幸せを叶えるプロ。
本書籍の本筋は、
業務はパソコンに向かうデスクワークだけれど、画面の向こうのたったひとりと対話をする気持ちで相手の立場に立って、コミュニケーションを図る仕事だ、という姿勢で臨むということ。
そのための具体的なノウハウが詰まった一冊でした。
届けたい人間に想いが伝わる、知りたい悩みに応える。
おそらく一生かけても真のニーズに応えられる紡ぎびとになれないし、恐れ多い願いです。
だって読者みんなを深く知ることができないから・・・
ライターは、実際に対面する仕事ではないけれど、圧倒的に画面の向こうの読者の心を掴むおもてなし精神が常に求められる職業だ、と改めて初心に立ち返ることができました。
本質的には、書く仕事も対面のサービス業と同じであり、読者の課題に寄り添う視点がなければ、業務は続けられない厳しい世界とも言えそうです。
私自身もまだまだ道半ば。
知らないことを学びにいく。
専門バカで井の中の蛙にならず、あらゆる世界に足を運び、手を動かしながら
自分がときめく「好き」の信念とニーズの期待値を超えるモノづくり。
両者のバランスを整えながら本著とともに、模索していきたいと思います。
次に読む本
「沈黙のwebライティングーwebマーケッター ボーンの激闘ーアップデート・エディション」著:松尾茂起
本著書は、先述の通り、会話形式で進んでいく物語調の文体が特徴的な一冊です。
文章の極意について、とある温泉旅館の集客を目指して、広報のPR文書を任された新人社員が目標を叶えるまでの成長の軌跡が、現場で実際に想定されるシーンごとに、図解も交えてわかりやすく解説されています。
とても新しい!!画期的!
真似したいノウハウやアイデアが詰まっていて、未経験のわたしでもスルスルと理解できました。
webサイトのアクセスやサービスの売上が伸び悩んでいるけれど、何が問題で、どのように対策を練ればいいのだろうか。
そんなお悩みのヒントがわかりやすく書かれています。
ちなみに、この書籍では、観光事業における予約の新規獲得を目的とした、メソッドについての事例ですが、基本的なwebライターとしての考え方は、どの業界にも通ずる参考にしたいポイントです。
二年前に読んで、自宅の本棚に眠っていたので、そろそろ揺すり起こして再読したいと思います。
読書に慣れないライター初心者にも手に取りやすい参考書と言えるでしょう。
おススメポイント
私がライターを始めた頃に出逢い、経験が浅いうちに知ることができて良かった!
この先、書くことにつまずいた時、自分の立ち位置を見失いそうになった時は何度も読み返して、本来の目標、あるべき姿に立ち返ろう。
そう思える参考書として、この2冊は共通していました。
読者の皆さんに少しでも参考になれば幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
最後に…
捉え方は人の数だけあるからこそ、発信する責任は重くあらゆるバイアスに配慮する必要が出てくる。その果てしない推敲の先で放たれた一つの記事を読み、あ明日これしてみようか・あの人に連絡しようそんな小さな行動を生むささやかなきっかけとして機能できた時、原稿料より何よりも嬉しい報酬だったことを思い出しました。
記事がきっかけで最期の日のはずだった暗闇に、明日もちょっと生きてみようか・・そんな静かな希望の明かりを灯す力が言葉には宿っているのかもしれない。
使うタイミングや場所、伝え方を誤れば、凶器にもなってしまう恐ろしい情報の交信が織り重なる現代でも、なるべく心落ち込む人の味方として、そっと背中を押せる発信者でいよう・あり続けたい。
この二冊をきっかけに、そんな決意を新たにできました。
勧めてくれた当時の上司に感謝したいです。
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