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汝、星のごとく(凪良 ゆう)の次に読む本は

あらすじ

瀬戸内の島に育った暁海は高校生のときに、自由奔放な母の恋愛に振り回され京都から島に転校してきた櫂と出会います。恵まれない家庭環境という共通項のあった二人は、やがて恋に落ちます。しかし時が経つにつれ、また恵まれない家庭環境が二人に影を落とし、すれ違い、それでも各々が生きようともがきます。

藤 侑
藤 侑

遠距離恋愛や学生から社会人への変化という、よくある設定をベースにしつつも、ヤングケアラー、LGBTや婚姻制度など昨今の問題を取り扱った作品です。机上の空論ではない登場人物たちの生の言葉が、痛いほど突き刺さる一冊です。

次に読む本

Nのために(湊 かなえ)

あるタワーマンションで悲劇的な殺人事件が発生します。事件はなぜ起きたのか。石垣島の浜辺で、杉下希美と安藤望は野崎夫妻と出会い、さらに二年前、同じアパートに住む杉下・安藤・西崎真人の三人の出会いがあり、さらに遡ると、愛媛県の青景島で育った杉下と成瀬慎司の出会いがあり……。主要な登場人物はみなイニシャルにNを含む者たちです。事件は各々が「N」を思って行動した結果でした。

藤 侑
藤 侑

湊かなえさん初のラブストーリーです。”イヤミスの女王”と言われる湊かなえさんの暗さは薄めで、登場人物達が「N」のために行動していく姿に微笑ましくなったり、心がきゅっとなったりします。普段とは違う湊かなえさんが楽しめる作品です。

おススメポイント

藤 侑
藤 侑

2つの作品には共通点が沢山あります。主人公達が学生時代を島で過ごすこと、決して恵まれていない家庭環境、そこから抜け出そうともがく姿…ネタバレになるので伏せますが、他にも似ている設定が数多くあります。ですが、どちらの物語も色褪せることなく、凪良さんの登場人物の心を丸ごとそのまま覗いているような悲痛なまでの心情描写、湊さんのミステリーとの掛け合わせと、作品それぞれに味があります。是非、似て非なる、両作品を味わっていただきたいです。

この記事を書いた人

藤 侑

藤 侑

小説からビジネス書まで、ジャンルを問わずに読みます。小説・随筆の一言一句を追う読み方も、ビジネス本・自己啓発書の情報をすくい取る読み方も、どちらも好きです。

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