「オール・ノット」柚木麻子著の次に読む本は

あらすじ

バイト先のスーパーで出会った試食販売の派遣のおばさん。この人が売る商品はなんでも売れるという。生きていくのにやっとの苦学生の主人公はこの不思議なおばさんに差し出された一杯のスープの美味しさから彼女に吸い込まれるように虜になっていく…
そのおばさんの過去とは なんでも売れるこのおばさんの正体は…
タイトルのオール・ノットは真珠の繋ぎ方。派遣のおばさんの虜になった主人公はこのおばさんから渡された宝石をどう使うのか。その宝石の過去を手繰っていくとおばさんの正体が見えてきた。おばさんは本当にいい人なのか、自分を利用しただけなのか、最後まで気になる本。

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なぜ人は思いもよらぬ人に惹かれてしまうのだろう。全く関係のないただのバイト先に来ていた派遣試食販売員に自分の人生が吸い込まれていく怖さ。本人はそこに入っていく時にうっとりした憧れを感じていくのがなんとも不思議で怖い。正体を知って主人公はおばさんとどう付き合うのか。結末は一抹の悲しさを感じるこの本。 一読の価値あり。

次に読む本

「黄色い家」(川上未映子)

日々の生活もやっとの中学生の主人公。母親がある日突然いなくなり代わりに自分の家に来た謎の女性。その人との生活は母との生活とは全く違う心地よさがあった。その女性とずっと暮らしたい。そのためならどんな苦労も厭わない。主人公は知らず知らずのうちにその女性の虜になり犯罪への道に足を踏み入れていた。

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親に放置され見知らぬ大人についていってしまう悲しい子供の現実。自分の貯めたお金を親に搾取され誰も助けてくれない状況に置かれたら自分だったらどうするだろうと考えさせられる小説でした。今の自分に手を差し伸べてくれる人に全てを賭ける。そんな生き方しか選択肢がなかった主人公の人生に切なさを感じながら読むのをやめられなかった作品でした。

おススメポイント

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2冊とも貧困が原因で知らない大人についていってしまう若者が主人公。どこにも居場所がないとき人はこういう出会い方で自分の人生を委ねてしまうのだろうかと恐怖とこの事実を知っておくべきという義務感のような気持ちで読み続けました。切なくて切なくてでも誰も悪くないこの2冊の登場人物たちが実際の社会に存在しそうで、ある意味小説で学べることが多かった作品なので多くの人に読んでほしいと思います。


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