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「口ベタ」でもなぜか伝わる東大の話し方(高橋浩一)の次に読む本は

あらすじ

東大に入るような人は、人前ですらすらと話すような人が多いのかと思っていたが、実際に著者が入学し周りを見たところ、どちらかというと口ベタな人が多かった。しかし東大の人は「口ベタ」ながら伝わる率が高い、人からお願いや提案を受け入れられる。この秘密を考察する。
東大の入試は論述式になっているのだが、これは教授のタイプに合わせ、減点を取られる地雷を避けて作成することが大切。このような論述式試験を潜り抜けてきた人たちは、人のタイプに合わせて、反対されるポイントを避けるのが上手なので、仕事の取引き、顧客との話においてNOと言われることが少ない。著者も子どものころから、隣の子に消しゴムを貸してと言えないほど、人にものを頼むのが苦手だったが、今は東大で培ったスキルを活かして、人にものを上手に頼めるようになった。コミュニケーションへの苦手意識を持っている人でも対応できる、相手タイプや状況に合わせて相手がほしい言葉をパターンに則って伝える方法を公開。

Dominique

東大とつく本は多いため、そのような感じの本かと思った。話すしくみを使うことにつき、まず本能や原始的な感情をつかさどる古い脳と理性、言語、知識、倫理などをつかさどる新しい脳に分け、古い脳(本能)に拒否されないような話し方をすることが前提だと書かれていた。確かに最初に断られたり、抵抗感を持たれると、それを覆すのが大変だと思う。古い脳は、本能的に危険を感じたり、自分の都合のために相手を利用しようというようなそぶりを感じるとブロック機能が働くという。NOと言われないためにその人のタイプを知り、嫌だと思うポイントを避けることは話を聞いてもらうことは重要だと思う。なぜ断られたのかを考える際にも役立つと思う。

この本は、話すことに苦手意識がある、コミュニケーションへの苦手意識を持っている人向けとのこと。人を頼れず、他人にお願いするのが苦痛だと思う人、断られるのではないかと不安になる人に向けてと書かれているとおり、苦手意識をなくそうというアイデアが書かれていた。

ただ、3つのタイプには分けきれないと思う。それに、相手のタイプを見極め、相手の動くツボを押さえ、NOと言われる言葉を避けるというやり方は、相手を誘導しようという意図が見え、ずるいというか、あざとさが出るのではないかと思った。この本に書かれている3つのタイプのうちのひとつ論理タイプについては、いつも損得しか考えない、融通が利かない、四角四面なマニュアル人間のように書かれていたが、論理タイプが一貫性を重視するは相手の話を聞いて理解しているから、また信用度を測るために一貫性を重視するのであって、揚げ足取りをしたいからではない、このタイプの人は帰納法や演算法で考えられる人ではないかと思った。もうひとつの政治タイプは、みんなが、今流行っています、有名な商品ですといった言葉に弱い、自分の意見がまったくないような人に見えたし、流行とおだてに弱い人という気もした。持ち上げると動く人、俺が一番だと考えているためおだてに弱い、あなただけにという限定特別感に弱い人は一昔前は効果的だったかもしれないが、現在はその手のものが出すぎて手垢がつき、もうその時代を通り過ぎてしまっている気がする。逆にしらじらしくなってしまいそう。

お願いすることに苦手意識がある人、なぜ断られるのかを考えたい人が苦手なことを克服するためにはいい本だと思う。

次に読む本

「気にしない練習」三笠書房 著者:名取芳彦

密蔵院のお坊さんが書いた、仏教の教えに基づいた生きやすくするヒントが書かれた本。気にしない、考えすぎをやめる、比べない、責めないなど心の幸せを得る考え方がたくさん載っている。

Dominique

くよくよしてもしなくても変わらないので、くよくよしない方が、気分よく過ごせる、人からどう思われているのかは気にしない、いい人になろうと無理をすると疲れるといった、気にしない境地にいたるためのヒントがたくさんあった。

お坊さんの人柄が伝わってくるエピソード「くそ坊主」と言われたら「お褒めいただき、ありがとうございます」と返す、「バカ」と言われたら「バカでよかったバカでないとできないですから」と返すから、カーっとくる言葉を言われても、全然同じ土俵に乗らないという姿勢を取ればいいんだ、そうすれば腹も立たないかも、と感じました。

昭和の前の時代は喧嘩したときに仲裁役がいた、というおもしろい小話もあった。

我慢には「やりたいことがあっても我慢しなくてはいけない我慢」と「やりたくないことをやらないといけない我慢」があるそうですが、どちらも目標を持ちながら我慢すれば、心強く我慢できるということにも共感しました。

いい意味で鈍感力を磨いて楽に幸せに生きるためにも、最後にあった誠実な心の言葉とかけがえのなさを感じながら丁寧に1日1日を生きることで、クヨクヨイライラを吹き飛ばし、気にしないように努めたいと思った。

おススメポイント

Dominique

どちらも、話し方、伝え方、言葉の使い方という点で共通点がありました。おすすめポイントは、人に伝える伝え方について掘り下げて考えたい人、ヒントを得たい人に役立つという点です。

この記事を書いた人

Dominique

Dominique

淡路島出身。小さな島に生まれたが、いつも広い世界を見たいと願い、中国、マレーシア、香港、ベルギー、英国に住み現地での生活、就職を体験。読書は趣味として継続中。読んだ後じっかりと頭に定着するようにしたいというのが最近の目標。

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