あらすじ
傾国の美女に化けた妖狐・玉藻前が登場する古典作品を集めて現代語訳した一冊です。
緑月文人
天下一の美女とも、国一番の賢女ともたたえられた玉藻前。
この妖狐伝説を取り扱った漫画やライトノベル、アニメなどのエンターテインメント作品は多いものの、それらの原典となった古典文学作品を気軽に読める本は少ないです。
なので、誰でも手軽に読めるようにしたいという考えから集められて現代語訳されたものです。
御伽草子『玉藻の草子』。謡曲『殺生石』。読本『絵本三国妖婦伝』等の作品が、読みやすい言葉に訳されています。
今まで『九尾の狐』や『玉藻の前』という名を知って興味はあっても、きちんと読んだことは無いという方にお薦めです。
次に読む本
玉藻の前 岡本綺堂
九尾の狐・玉藻前伝説を下敷きにした、長篇伝奇小説です。
緑月文人
『玉藻前アンソロジー 殺之巻』の著者が、前書きで紹介した作品の中の一冊です。
古典文学で描かれる玉藻前伝説をベースにしながら、オリジナルキャラクターの千枝松を登場させています。
この千枝松と、彼のかつての幼馴染であった玉藻前との悲恋を妖しくも流麗な筆致で描いた物語。
妖しくも美しく、切ない作品を読みたいという方に特にお薦めです。
緑月文人
殺生石が割れたというニュースを聞き、玉藻前に関する本を取り上げたいと思い選定しました。
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