あらすじ
発達障害を持つ女性の特性を分かりやすく紹介しながら、「こうなったら、こうする」というマニュアル書です。
女性独特の特性がもたらす様々なストレスを細分化し可視化したり、落ち着ける発達障害対策アイテムを揃えると、ずいぶんと生きづらさは軽減されます。男性優位な現代社会では発達障害がある女性は不利な状況ではありますが、家族や職場、友人に理解を求めると必ず希望が見えてくるというような、明るい未来を見せてくれました。
次に読む本
医者も親も気づかない女子の発達障害 家庭・職場でどう対応すればいいか 岩波明 青春出版社
医者である岩波氏と3人の女性との対談集です。
ADHDやASDの特性を持つ彼女たちの過去を分析しながら現状にいたるまでの過程を紐解き、特性を持つ人たちへのアドバイスがたくさんつまった1冊です。見えない生きづらさは女性に大きなストレスを与えてしまいますが、この本で1つでも自分に似ている人や実践できる項目を見つけてみて下さい。必ず今の状態よりは楽になるでしょう。男性よりも見えにくいからこそ、女性は多くのストレスと闘っているのです。
当事者として、小中学校時代の話は共感ポイントが多くすらすらと読み進められました。
漫画家、画家、歌手、イラストレーターなど特性を活かせる職業についている人も多くいますが、その人たちはさらに少数派です。
自分に合った職業や特性だからこそできることがあるので、自分を客観視できれば生きづらさは軽減できると前向きなメッセージをもらえました。
男性よりも気づかれにくく見過ごされやすい「女性の発達障害」を取り上げた2冊です。
近年大人の発達障害という言葉がブームとなり診断人口も増えてきていますが、本当に支援が必要な人たちにはあまり上質な対策は取られていない印象があります。
女性は男性よりも社会性が高い分様々な生きづらさを抱えていますが、この2冊で誤解を解いて正しい知識をつけてください。
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