あらすじ
古い本ですが、歴史に関する本なのでいつ読んでも楽しめます。暗号の歴史をストーリー仕立てで書いた本です。暗号の歴史は古代ギリシャのヘロドトスの「歴史」にさかのぼります。初期の暗号は文書自体を隠すステガノグラフィーという方法が行われていました。それからメッセージの文字を並び替えるいわゆる暗号らしいものが登場していき、カエサルが大成した、カエサルシフト暗号が数世紀破られずに使われていきました。しかし、9世紀のイスラーム世界で頻度分析という方法で、カエサルシフト暗号が破られました。その後、ヴィジュネル暗号というかなり複雑で強力な暗号が発明され、数世紀破られませんでした。その後20世紀になると世界大戦が勃発し、そのタイミングでドイツでエニグマという暗号機器が発明され、戦争でヨーロッパ諸国を翻弄しました。
自分の知っている歴史の中に、暗号の要素が加わって、知っていた戦いや大戦で暗号戦が行われていたのかととても興味深かった。特に世界大戦は暗号の解読がかなりのカギになっていたことが驚きだった。
次に読む本
宇宙創成 サイモンシン
こちらも古い本ですが、歴史のストーリーがとても面白いのでおすすめです。宇宙に関する概念を人類が本格的に考えるようになったのは古代ギリシャの時代。エラトステネスという人物が、地球の円周をかなり正確に求め、そこから月や太陽の大きさや距離を測るようになりました。そのあとの時代になるとキリスト教の考えによって、かなり長い時代宇宙に関する理論的な考えは否定されるようになってしまいました。その後アインシュタインによって相対性理論がとなえられ、今日の宇宙に関する学問体系が完成したのでした。
こちらも宇宙に関する歴史がストーリー仕立てになっていて面白かった。宇宙に関する歴史は学校で習うような政治史とは外れていて、知らない人がほとんどだと思うのでかなり面白いと思います。
どちらも同じ作者で歴史をストーリー仕立てにした本です。暗号解読に関しては近年聞くワードである量子暗号などの暗号の歴史を学べて面白いです。ただ歴史をつらつら書いているだけでなく、ドラマのような具体的なエピソードとともにどちらの本もかかれているので読んでいて飽きないと思います。
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