【なぜネギ1本が1万円で売れるのか?/清水寅】の次に読む本

あらすじ

贈答用ネギを1本1万円で売っている「ねぎびとカンパニー」。
ここで出荷するネギは1年間で200万本です。そのなかに、ビックリするほど太く、見た目もバランスも美しく、味も最高の芸術品が生まれてきます。その数、1年間に10本前後。
なぜ、高級ネギをブランディングしたのでしょう。それは残りの200万本のネギを少しでも高く売るためでした。
著者は30歳で消費者金融の世界から入ってきた新参者です。サラリーマン時代は「0%の才能と100%の努力」をモットーに仕事に邁進し、若くしてトップまで上り詰めました。
しかし、過剰労働とストレスで病気になります。その時、妻の実家がある山形県で、親戚のおじさんから愚痴を聞かされます。
「農業に元気がない、あんたが元気にしてくれ」と。
そこでネギに目をつけたのです。理由は作業が大変な為、ライバルが減っていくことと、ネギなら味がわからなそうというイメージからでした。
ネギで日本のトップに上り詰めようと挑戦が始まります。しかし、失敗や挫折の連続です。
本書では、農業の常識を打ち破る著者ならではの行動力が見どころです。
また、サラリーマン時代に培ったビジネスの数値感覚が成功へと導きます。

龍

通常ネギなどの農作物は、農協に出荷され競りで価格が決まります。ネギの品質や原価と無関係に価格が決まるしくみに著者は違和感を覚えました。

そこで飲食店に直接営業したり、物流の工夫をして利益率を改善していきました。

一見すると行動力だけの体育会系の印象を受けますが、マーケティング理論が随所に現れています。

・主力商品(サイズ)を何にするのか?

・ネギのブランド化

・単価の上げ方

・営業手法

・生産性の向上

マーケティングを農業に応用した事例が満載です。

著者は最後にこう語ります。「人々の勇気が挑戦を生み、多くの失敗が人々の未来を創る」。

失敗談から成功談まで、自己啓発にもなる元気をくれる一冊です。

次に読む本

【人の倍稼ぐフリーランス46の心得/上坂徹】

28歳でフリーランスになって26年。著者はフリーランスになるなんて夢にも思っていませんでした。
きっかけは会社の倒産。しかし数年で会社員時代の3~4倍の年収を稼ぐようになります。
フリーになってからは予期せぬキャリアチェンジが進みます。コピーライターから著名人にインタビューする仕事へ。
さらには経営者などの書籍を本人に代わって書くブックライターなど。
今では記事を書いたり、講演やセミナーの仕事など、この26年間仕事が途切れたことは一度もありません。
著者は一般的な20代でした。金も名誉も欲しい。そして、自分のエゴと欲だけで生きていた時に失業。
その後、フリーランスになってひとつのことを決めました。
「もう自分のために働くのはやめよう」
必要としてくれる人のために働く。必要としてくれる誰かのために頑張る。
本書ではフリーランスにとって大切な46の心得が示されています。

龍

 新たな働き方として注目されるフリーランスは特定の企業に属さず、一個人として案件ごとに企業と契約し仕事をします。

つまり、自営業であり個人事業主でもあります。自分自身が社長であり従業員である働き方は、仕事内容も自分で決めることができます。

近年、コロナウイルスの影響により景気悪化が進み、早期退職・希望退職を募る企業が増加しています。

再就職も困難なこの時代、フリーランスとして生きていく日がいつ訪れるかわかりません。

本書に書かれている46の心得は、フリーランスに限らず会社員や独立・副業志望者まで参考になります。

ブランディングやマネタイズ、お金と時間との向き合い方まで、これからの働き方のノウハウが満載です。

著者はフリーランスとして最大の武器は「まじめ」と語ります。

仕事をいただけたことに感謝する。約束を守る、時間を守る、締め切りを守る。どうすれば、もっとたくさんの依頼を受けられるか真剣に考える。

こういうひたむきさこそ、フリーランスにとって大事な心得だと感じました。

龍

 2冊の本を紹介しましたが、成功や幸せ、お金とは何でしょうか。

清水寅氏は農業は3K(汚い、臭い、きつい)でたいして儲からないけど、農業が好きで休みなく働いて楽しんでいます。

一方、上坂徹氏はしっかりと休み睡眠時間も確保し、旅行も楽しんでいます。

共有しているのは、自分の幸せを定義できているところです。

そして、すぐに結果を出すことが、必ずしもプラスであるとは限りません。目の前の苦しみが、後の大きな幸せにつながるかもしれません。

長い人生です。これからの時代を生き抜くために読んでおきたい2冊です。

この記事を書いた人

ふらっと立ち寄った書店で本を読むことに快感を覚え、5年間で1000冊を読破。
今もなお、年間150冊以上のペースで読み続ける40代。
ジャンルは様々で、その時の気分で興味のある本に食いつく雑食派。

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