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火を熾す (ジャック・ロンドン) の次に読む本

あらすじ

明けた朝は寒く灰色だった。おそろしく寒い、灰色の日。なにもかもが雪で真っ白で、どこまでも白がつづく。摂氏マイナス107度の世界。一人の男が一匹の狼犬を連れて、クリークを歩いていた。「零下50度以下になったら何人たりとも一人で旅してはならない」と言われていたのに、彼はたった一人だった。やがて道に迷った彼の足を冷気が凍らせていく‥‥。

次に読む本

越境(コーマック・マッカーシー)

メキシコとの国境近くで暮らす少年ビリーは、ある日捕らえられた狼の美しさに魅せられる。この美しく高貴な狼を自然に帰したいと思ったビリーは、国境を超えて、ありのままの自然が残るメキシコの荒野へ。しかし、懸命の努力にもかかわらず、狼は死んでしまう。そして、抗えない運命の流れに巻き込まれていく‥‥。

マフィン
マフィン

最近映画化され話題となっているジャック・ロンドンですが、社会主義に傾倒した啓発目的の作品よりも、厳しい自然をストイックに描いた、非常に美しい作品の方が文学的価値は高いのではないでしょうか。

『火を熾す 』は、まさに宝石のような珠玉の小説を集めた短編集です。 『越境』は、荒野に生きる人々を描いたマッカーシーの哲学的作品。美しいけれど厳しい自然、ドライでクール、思索的な味わいが『火を熾す 』に通じるものがあります。ジャック・ロンドンの自然をテーマにした作品が気に入った方は、マッカーシーの作品にもきっと心動かされるものがあると思います。

この記事を書いた人

マフィン

マフィン

主に海外のホラーやミステリ、サスペンス小説、純文学を読んでいます。ブログでは、スティーヴン・キング、コーマック・マッカーシー、トマス・ハリスなどのホラー、サスペンス小説、また、オススメの映画、テレビドラマも紹介しています。ボーイズラブ小説も紹介しています。 ブログ読者が次に読む本を探すときの参考になればと思っています。

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