『ファイアパンチ (著者:藤本タツキ)』の次に読む本は『完全教祖マニュアル(著者:架神恭介 , 辰巳一世 )』

あらすじ

「祝福者」と呼ばれる特殊能力を持つ人間が現れた近未来。「氷の魔女」と呼ばれる存在により世界は凍り付き、人間が飢えに苦しんでいた。

主人公アグニは再生能力を持った「祝福者」。飢餓に苦しむ村を助けるため、自分の腕を切り落とし、村人に食料として与えていた。

そこに現れたのはベヘムドルグ王国の兵隊「祝福者」ドマ。氷の魔女と戦うための戦力を集めていたドマだったが、村人の家から食人の痕跡が見つかると、嫌悪感から村を自身の能力で焼きつくす。ドマの炎は対象者が燃え尽きるまで消えない。再生の祝福者であるアグニは再生と焼失を繰り返し、地獄の痛みの中でドマに復讐を誓う。

炎をまとったまま動くことができるようになったアグニは、復讐の過程でベヘムドルグで虐げられていた人々を救う。炎に包まれたアグニはいつしか人々から「神様」とあがめられるようになり、アグニの意図を超越して「アグニ教」は大きくなっていった。

自分は「神様」なのか、「食料」なのか、「主人公」なのか、「悪役」なのか。アグニの自我は混乱を極めていく。

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王道復讐譚として幕を開けた『ファイアパンチ』ですが、実は宗教や自我をめぐるもっと大きなテーマが見え隠れしています。「アグニ教」の信者たちは、アグニという個人ではなく、炎に包まれた外見に心酔しているのです。人は自分の信じたいものを信じる、という信者の狂気が伝わってくる漫画です。

次に読む本

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『ファイアパンチ』で宗教誕生の一端を見た後なら、「自分にも宗教を作れそう」と思った方もいるのではないでしょうか。そんな人にお勧めなのが、『完全教祖マニュアル』です。

『完全教祖マニュアル』(架神恭介、辰巳一世)

『完全教祖マニュアル』はビジネスとして宗教を立ち上げるための、画期的な本(ということになっています)。

「思想編」「実践編」などでどのように計画的に教祖様になっていくのか、内容を細かく説明してあるので読みやすいです。

ノリがとても軽く基本的にジョーク本として楽しめますが、ときどき「おっ!」と感心させられるような部分もあります。

宗教がどうしてなりたっているのか、その基本の部分を再確認させられるのです。

アグニ教は『完全教祖マニュアル』の内容に割と沿っているのかもしれません。

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『ファイアパンチ』はダークで救いようのない話の中にびっくりするほどコメディタッチの部分があるのですが、『完全教祖マニュアル』は基本コメディの中にヒヤッとしたものを感じます。そういった意味でも二つの作品は良いコンビなのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

BRveyu

インドア派の多趣味人間。本業とは関係ない知識に多数手を出しては捨てを繰り返しています。数学、英語、株式投資、簿記、FP、画像編集、麻雀等々、最近ではプログラミングに手を出し、VBA、GAS、HTML、CSS、Javascript、WordPressカスタマイズを転々としている日々。身に着けた知識はWebライターとしての副業に再利用中です。小説は海外ミステリー、ホラー中心で読んでいますが、最近ではノンフィクション、知識の解説書に偏る傾向があります。

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