車輪の下(ヘルマン・ヘッセ)の次に読む本

あらすじ

村の秀才ハンス・ギーベンラートは神学校の試験を突破し、周囲の期待を一身に負いながら寄宿舎での生活を始めます。親元を離れての生活からハンスは様々なものを得ますが、多感な思春期の中、少年の「子供らしさ」を抑圧する神学校の教育に押し潰され次第にハンスは追い詰められていき…。

sheep2015
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抑圧的な学校教育の残酷さを鮮やかに描いた作品だと思います。救いのない終わり方をしますが、美しい自然描写が重苦しい雰囲気を軽減してくれるので読むのはそれほど苦になりません。

次に読む本

ライ麦畑でつかまえて(J・D・サリンジャー)

高校を退学した主人公ホールデン・コールフィールドの数日間の放浪を描いた作品。ニューヨークのホテルや恩師の家を転々としながら、ホールデンが思春期の少年の目から見た大人の世界の醜さと、子供の世界の美しさを独特の語り口で披露します。

sheep2015
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とにかくホールデンの語りが抜群に面白い。高校生の時に読みましたが、まさに自分が感じていたようなことを見事に表してくれている、と思って感動した覚えがあります。狡猾で醜い大人の仲間入りはしたくないけど、かといって純真な子供にはもう戻れない。そんな思春期の葛藤を見事に描いた作品です。

sheep2015
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両作品とも思春期の少年の苦悩を描いた作品ですが、結末には大きな違いがあります。初読時には主人公たちに共感するばかりでしたが、大人になってから読み直すとまた違った読み方ができると思います。ドロップアウトした思春期の少年の行く末を分けるものは一体何なのか、ハンスとホールデンの周りの大人を比較しながら考えてみるのも面白いかもしれません。

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この記事を書いた人

sheep2015

放っておくとだいたいSFとホラーに手が伸びる大学生。小川一水氏の「天冥の標」がきっかけで書評ブログのようなものを始めました。本は最初は本棚に並べてても、結局どこでも読めるように部屋中に散乱させる派です。

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