夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)の次に読む本

あらすじ

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、なるべく彼女の目にとまるよう心がけます。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する偶然の出逢いにも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった、という内容。天然キャラ女子に萌える男子の純情が描かれた、キュートで奇抜な恋愛小説です。

みなぞう

著者の奇抜で独特な表現技法が、読者を京都を舞台とした不思議な世界に誘います。全体に文学的な香りのする、ポップな恋愛ファンタジー作品に仕上がっています。「偶然」の対義語は「必然」ですが、では「運命」とは?などと考えるのが好きなロマンチストにはおすすめです。この小説を読みながら、現実と非現実の狭間で普段何となく考えている空想を爆発させましょう!

次に読む本

セカンド・ラブ(乾くるみ)

主人公の里谷正明は会社の先輩から誘われたスキー旅行で内田春香と知り合い、交際を始める。だが後日、とあるきっかけで新宿のパブを訪れた正明は、春香にそっくりな女、美奈子と出会い驚愕する、という内容。 二度読み必須の恋愛ミステリーです。

みなぞう

いわゆる「ドロドロ系」の恋愛小説です。作品の中で「松任谷由実」の曲が流れていることからも、ひと昔前の恋愛小説ですが、その少し古めかしい雰囲気がミステリー要素と相まって、一気に読んでしまいました。話の展開を予想しながら楽しんでいただきたいですが、読み終わって話が分かっても、2回目3回目と読むと新たな発見があるので、ぜひくり返し読んで欲しい作品です。

みなぞう

どちらの作品も「運命」がキーとなる恋愛小説ですが、『夜は短し歩けよ乙女』からはポップで淡い青春を、『セカンド・ラブ』からは重くて苦い大人の空気を感じます。甘いものを食べた後は塩辛いものが欲しくなりますよね。私は小説でも同じです。同じ著者の作品でありながら、ベストセラーの『イニシエーション・ラブ』ではなく、『セカンド・ラブ』を選んだのもこれが理由です。紹介した2作品は共通点が多くありながら、全く違うテイストの作品であると感じるので、この順番で読むことで「恋愛」の本質について考えさせられることが多くあると思います。

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この記事を書いた人

みなぞう

妻と2歳の男の子の3人で暮らしているアラサーです。本業(通信会社の営業)をしながら、先日雑記ブログを始めました。自他ともに認める多趣味で、成長や変化に敏感です。本は小さい頃から大好きで、ジャンルの守備範囲は広め。最近は小説や教育系のビジネス書を主に読んでいます。

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