どうかこの声が、あなたに届きますように(浅葉 なつ)の次に読む本

あらすじ

かつて地下アイドルであった小松奈々子は、心と体にダメージを受け引退を余儀なくされる。口元を常にマスクで覆い、孤独な日々を過ごしていた奈々子。しかしラジオ番組のアシスタントとしてスカウトされたことから、その運命は変わり始める。「小松夏海」として再スタートした彼女の再生の日々を描く。

ぬぬに
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「読者による文学賞」第一回の受賞作品です。 ネット全盛の昨今ですが、ラジオの世界には未だ根強いファンがたくさん居ます。 声だけしか聞こえないラジオの世界では想像するしかない。そしてリスナーが想像したものはリスナーだけの個人体験となっていきます。ただ、がむしゃらにラジオの世界に飛び込んだ「小松夏海」の声が、多くの人々の心に届いていく過程がとにかく感動的!

次に読む本

ピエタ(大島真寿美)

18世紀のヴェネツィア。孤児たちが養育されるピエタ慈善院。その中でも特に音楽的才能に恵まれた少女だけが選ばれる「合奏・合唱の娘たち」。高名な音楽家ヴィヴァルディを師とした教え子たちのそれぞれの人生を描く。

ぬぬに
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2012年の第9回本屋大賞で3位にランクインした作品です。 主人公のエミーリアは親に捨てられ、孤児としてピエタ慈善院で育ちます。もう40代になるエミーリア。既に若くはない。人生の選択肢もほとんどない。そんな中でどう生きていけばいいのか。中高年になってから読むと、また違った感慨が得られる一作です。

ぬぬに
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二作の共通要素として挙げられるのは「人生の選択」です。 人間の一生は選択の連続です。でも、生涯を左右するような選択は、意外にその瞬間には自身では気づかないものです。 そして、選択が成功しようが失敗に終わろうが、それでも人生は続いていきます。生きていかなくてはなりません。 あと、もう一つ「人は人とのつながりで生かされている」という点。 自分だけではどうしようもないことでも、周囲に助けてもらうことで解決できることがあります。 そして自分自身の何気ない行為が、実は人を救っていたりすることもあります。 人の縁は数奇なもの。この二作は、縁の大切について気づかせてくれる作品でもあります。

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この記事を書いた人

ぬぬに

書評ブログやってます。現在500冊くらい感想書きました。 オッサンの活字中毒者です。情報・通信業の非技術系社員(企画職)。Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)取得。喘息&痛風持ち。守備範囲は小説(ミステリ、エスエフ、歴史小説)、マンガ、ノンフィクション、ライトノベル、新書、ビジネス書も少々。

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