あらすじ
死んだはずの僕の前には、プラプラと名乗る天使がいた。どうやら、僕の魂は生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたらしい。そして、そのサイクルに戻るための抽選に当選したとのこと。条件は、自殺未遂をした真という少年の身体に入り生活し、生前の罪を思い出すこと。その真は、自殺未遂をするだけあり、家族、友達、好きな子に対し、悩みを抱える10代だったーー。
松波慶次
真として生活する僕と、プラプラの会話が面白いです。しかし、真が抱える悩みは「面白い」とは言っていられない。この作品は、家族愛や友情などがぐっと心に迫る、素敵な作品です。感動を覚えるとともに、生きることが少し、楽になるかもしれません。
次に読む本
夜のピクニック(恩田陸)
甲田貴子が通っている高校には「歩行祭」と呼ばれる、夜通し80㎞の道のりを歩くという行事があった。その行事で、貴子はある賭けに出る。好きな人の話、クラスメイトとの楽しい時間。学生特有の青春話が詰まっている……だけでなく、10代特有の悩みも、胸にしまわれていた。果たして、貴子は賭けに勝つことができるのかーー。
松波慶次
「学生のうちに読んでおきたかった」。私はそう感じました。人生の中で10代は、「青春時代」と呼ばれています。しかし、その時代は甘酸っぱくて楽しいことばかりではありません。多感な時期です。10代特有の悩みがあります。その繋がりで、感動する二冊を選びました。生きることに前向きになれるように、「死」から「生」の順番でお読みください。
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