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5月9日に読む本は、シャトレーゼは、なぜ「おいしくて安い」のか 齊藤 寛

5月9日は

アイスクリームの日

アイスクリームなどお菓子の製造・販売会社シャトレーゼについての本を紹介します。

子供のころ、シューアイスがお気に入りだった。

工場直売

シャトレーゼは製造工場と販売所を自分たちで持つ。スーパーなどに卸す場合は、味が評価されても安さで負けて仕入れてもらえないこともあったため。

自社で販路を持てば、自分たちで価格を決定できる。また、中間の問屋の利益の無いぶん、小売価格を下げられる。

シャトレーゼ、安くて美味しい、という印象があったのは、こういう理由だったんですね。

三喜経営

シャトレーゼの経営方針は、

  • お客様に喜ばれる経営
  • お取引先様に喜ばれる経営
  • 社員に喜ばれる経営

の三喜経営。フランチャイズ店からロイヤリティを徴収しない。

商品・素材へのこだわり

商品、その材料へのこだわりがうかがえる。

  • 天然水をトラックで工場に運ぶ
  • 契約農家から直接仕入れる
    • 卵は使う直前に工場で割る
    • ほぼ完熟状態の桃が使える
  • 天然のよもぎを手作業で摘む

など。

桃狩りに行ったとき、よく熟した桃をその場で食べるとすごく甘くて美味しかったことをよく覚えています。シャトレーゼなら、もっとも美味しくなった時の桃が使われるんですね。

チラシのクーポンをやめた

販促チラシによくクーポンがついていることがあるが、シャトレーゼはこれを廃止。クーポンで一時的に客を増やすよりも、常連客を重視する方向へ舵を切る。

クーポンを廃止するというのは英断ですね。短期的な視点、長期的な視点、それぞれで考えたらどうなるか、とても為になりました。

SNSの活用

多額の広告宣伝費をかけずに広めてもらう工夫が載っている。

ドライジンと炭酸水とレモンアイスで、アイスカクテルを提案する、等。

商品そのものではなくて、買った人がひと手間かけてアイスカクテルにしてツイッターやインスタグラム等に投稿する、というのが面白いですね。

ひと手間かけたほうが、他の人にも見てもらいたくなるのかも。

素材へのこだわりに驚く

子どものころ、シャトレーゼは安くて美味しいお菓子の店、というイメージでした。最近は、SNSでシャトレーゼをよく見かけるな、という印象がありました。

目に付きやすいのは価格だったり、SNSでの露出だったりします。しかし、企業の価値・魅力はもっと深いところにあるのでしょう。この本を読み、「素材にこだわる」ことに驚かされました。そして、その根元にあるのが、三喜経営なんだろうな、と。

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ブックレコメンド編集部

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