あらすじ
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員…ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。
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半落ち(横山秀夫)
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは―。
「生と死」がテーマであり、死者と出会うことで心の引っ掛かりみたいなものを取り除いていくが、「半落ち」では「自分が自分であるうちに死にたい」という思い。最愛の妻。又、子どもを救えなかった夫婦の思い。 どちらも感動作ですが、「ツナグ」の後に「半落ち」を読むと一層感じるものがあります。
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