あらすじ
「新書大賞2020」の大賞受賞作品。 第二次世界大戦最大の激戦「独ソ戦」。人類史上最悪となる3,000万人の犠牲者を出したこの戦争はいかにして始まり、いかなる結末を迎えたのか。最新の歴史研究から、「独ソ戦」の全体像を俯瞰していきます。 ドイツのヒトラーと、ソヴィエトのスターリン。独裁国家の軍隊では人権は全く顧みられません。軍事的な合理性すら突き抜けて、殺すための戦いへと変貌していくさまが印象的です。
『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』を読んでいて思ったのは、これほど過酷な戦場へ民衆はどうやって導かれたのかという点です。 ヒトラーは第一世界大戦の敗戦後、莫大は賠償金を抱えて低迷していたドイツ経済を立て直し、民衆の圧倒的支持を得ました。 ヒトラーは常に世論の支持を気にしていたようで、プロバガンダ活動に特に熱心だったそうです。
次に読む本
独裁者のデザイン ヒトラー・ムソリーニ・スターリン・毛沢東の手法(松田行正)
独裁者として君臨した政治家たちが好んだデザインには共通の要素があります。 民衆を扇動し、戦地へ赴かせるために独裁者たちはどんなプロバガンダを行っていたのか。 ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、毛沢東。豊富な事例を元に、独裁者たちのデザインの傾向を振り返ります。
『独裁者のデザイン ヒトラー・ムソリーニ・スターリン・毛沢東の手法』では、20世紀を代表する独裁者たちの事例を挙げて、巧みな情報操作で世論を誘導し、いかにして戦意高揚につなげていたがよくわかるようになっています。
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