300万年前の地球。ヒトザルが住んでいた。そこに、直方体の石板モノリス。モノリスから、ヒトザルは道具を使うことを学び、反映していく。ついには月に行けるようになる。月には、また別のモノリスがあった。月のモノリスから、土星に向けて信号が発信されたため、人類は土星に向かうことにする。
土星に向かう宇宙船は、ボーマン、フランク、冷凍睡眠している3人の他、コンピューターHAL9000が搭乗していた。HALは宇宙船の制御などを的確に素早く行ってくれる。
ところが、HALは、「宇宙船の装置が故障した」とうそをつく。フランクが宇宙船外に出て修理を試みる。HALは、フランクを船外に置き去りにする。 さらに、冷凍睡眠しているメンバーは実は死んでいることが判明する。ブラウンはHALを停止する。
HAL9000が始動された日
HALを停止する過程で、HALは自分がどんな存在か、いつ始動したか、などをしゃべった。その日付が1997年1月12日(日付は早川文庫の決定版に記載のもの。映画とは異なるらしい)
ブラウンは、土星への旅を続け、土星の衛星ヤペタスに到着する。そこにもモノリスがあった。ブラウンはそのモノリスに向かっていく。
「事故やへまを防ぐシステムは設計できる。しかし故意の破壊行為を防ぐシステムまでは無理だ、、、」というくだりがありました。
コンピューターが暴走したら恐ろしい、とともに、HALは暴走するほどに自律的に思考することにも驚かされました。
映画では分かりにくかった、「HALが暴走した理由」「ラストシーン」が、小説では描写されています。映画を見た後に読むと、「ああ、そういうことだったのか」と腑に落ちます。
IBMから、一文字ずつ前にするとHAL、という説もありますが、小説の中では、Heuristically programmed ALgorithmic computer となっていました。
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