あらすじ
現在の日本では義務教育、その後の高校・大学を通じて、お金の勉強をできる場所はない。本書の著者〝大河内薫〟はそんな日本の現状を憂いて、本書を執筆している。本書は老後2000万円問題、貯金のデメリット、なぜ投資が必要なのか、NISAとiDecoとは、という基本の話から、投資を始めたあとに知っていると「トクする情報」まで書かれている。
我々読者がいままで〝うっすら〟知っていたお金の知識に触れ、そのうえで、我々がこれから現代社会を生き抜くための知識を、マンガを使いながらわかりやすく説明してくれる一冊である。
タイトルにもある「この先ずっとお金に困らない方法」が本書を読むことでわかった。
老後資金、貯金、投資、保険など、誰もが悩む小難しい話題をマンガを使い、キャッチ―に伝えていた。どれも実生活にリアルに活用できるものばかりなので、実践すれば値段以上の価値はあると感じた。ただ、すでにある程度お金の勉強をしている人の場合だと、新しい知識は多くないよう思う。(確認のために購入して、確かめるのは良いと思うが。)
繰り返しになるが、本書はお金の入門書としての役割が大きい。そのため、老後資金に不安がある世代(特に20代)がこれからの現代を賢く乗り越えるための読むべき本だと思う。
次に読む本
「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」大河内薫(著)、若林杏樹(著,イラスト)
今後、フリーランス→サラリーマンに転向をするあなたが直面する問題を『貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!』同様マンガ形式でコミカルに語ってくれる。共同著者”若林杏樹先生”のリアルな話をベースに「フリーランスと会社員の違い」「誰も教えてくれない税金の話(4つの税金)」「経費」「確定申告」、そして最後の章では、フリーランスだけでなく、副業を行うサラリーマンの確定申告もわかりやすく解説している一冊である。
実はちょうど奥さんがフリーランスになるタイミングで本書を見つけ、一緒に読んだ。
ごくごく普通のサラリーマンからフリーランスになる際に「知っておくべき税金の話」を把握することができた。
また本書は実際にサラリーマンからフリーランスに転向した”若林杏樹先生”のリアルなエピソードをもとに話が進むので、『貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!』同様とても読みやすく、内容をマンガでよく理解できた。これからフリーランスになるつもりの人、いつかフリーランスになる予定の人にとって、フリーランス転向後のお金との付き合いが明確にイメージできるようになる、そんな一冊だと思う。
『貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!』で語られた「老後資金、貯金、投資、保険」の知識は、我々が現代を賢く過ごす知恵となるもの。この本を読み、将来のことを考えると、「自分で稼ぐ力を磨き、フリーランスに転向する」もしくは「サラリーマンをしつつも、会社に依存しない自分の事業”副業”を始める」ひともいる。そのような人に『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』をおすすめしたい。
フリーランスや副業のあなたの事業を始める場合には、確定申告や税金の知識を学び、知識を武装した状態で臨もう。
コメントを残す