昼スナックママが教える45歳からの「やりたくないこと」をやめる勇気  ~木下紫乃著の次に読む本

あらすじ

中高年世代のキャリア支援企業の社長であるママが、悩める相談者とスナックで対話をします。相談者は40~50代の男女10名で、主に仕事について現状と将来を相談し、進むべき方向へ促してくれる内容になっています。

この年齢では若い頃とは違う悩みを持ちます。自分は今の仕事以外は何も出来ない、取り柄がないと感じ、仕方なく現状維持するケースがありますが、ミドル世代だからこそ、その人らしい持ち味や強みがあるものです。それを3つ探して自分のタグとし、それを人の役に立つことに活用すべきだとママは言います。これまでの人生で得た有益な情報を若い人へ発信し、積極的なお節介をしましょう。

お金よりも経験や人との繋がりの方がとても資産価値があります。自分の経験をネタ化することが重要で、特に失敗、挫折とか人生は恥ずかしければ恥ずかしいほど他の人の役に立ちます。失敗ネタというのは誰かの背中を押すことになるかもしれないので、経験という財産を大いに活かしましょう。人生に残された時間は貴重です。人様に役立つ事が生き甲斐になることでしょう。

ようかん◎
ようかん◎

定年までのカウントダウンをして、仕事や家庭や老後の事など、誰でも将来のことを考えるでしょう。

自分の財産は、貯金や不動産ではなく、これまでの多くの経験や失敗・挫折にあったことに気づかされました。自分の多面性を発見して活かすことが自分のこれからの可能性を広げるんですね。50代になるとどんな人と働きたいか、どのように働きたいか、どのくらいの収入にしたいかを考え、人様にどんなことで貢献できるかを考えることが重要な事ですね。いい年なんだからもっと好きなことをしたほうが、失敗しても楽しいはずです。失敗を恐れてやらないよりは、多少背伸びをする程度の挑戦はすべきですね。本書を手に取り、前向きな気持ちになり、さっそく自分の経験の棚卸しを始めることが出来ました。

次に読む本

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています ~小林昌平著

初版は2018年5月とやや古いですが、偉大な哲学者や思想家が、失敗談から導き出した考えをご紹介したく取り上げました。

紀元前に生きた人も、現代人も同じようなことで悩んできました。仕事・家庭・お金・健康など人間はいつの時代も同じ悩みを抱えています。3000年も前から長い年月をかけて過去の賢人たちは悩みを克服しようと考え、哲学や思想が出てきました。釈迦はこの世が生老病死の苦しみの世界であることを悩み、やがて菩提樹の下で悟りを開きます。また古代ギリシャのプラトンは師ソクラテスの死後、哲学とは生きながら「死ぬことを練習すること」として自身の哲学を始めます。

サルトルは自分の顔が醜くて悩み、ニーチェは思い出したくない過去に悩み、カントは不倫がやめられず悩み、道元はやりたいことがなく毎日楽しくない、ミルはダイエットが続かないと悩み、ブッダはすぐ緊張してしまうことで悩み、アリストテレスは将来食べていけるか不安で悩み、・・・等々。

哲学者が人生をかけて答えを導き出したプロセスをたどりながら、今の私たちの思考を拡げることに役立ちます。

ようかん◎
ようかん◎

どんなに世の中の文明やハイテクが進んだとしても、私たち人間の考えていることには大きな差がないことが納得できます。人間関係や仕事、生活や将来のことなど同じ事で失敗し、悩み、苦しみ、反省しています。ドイツの哲学者カントは「いけないことだとわかっていながら欲情に動かされてしまう人間の性は、それを理性によって抑えることで、すがすがしさに変える」とし、親鸞は「煩悩を断ち切れない凡人こそが、阿弥陀如来により救われる本命だ」としています。失敗や過ちは誰にでもあることなので、それを理性でカバーしたり、仏教を学ぶことで正しい道へ行けるとしたのでしょう。これら偉大な先人たちが、私たちと同じ悩みを共有していたことで、哲学や思想をより身近に感じられます。

ようかん◎
ようかん◎

40~50代の人たちって、悩んでいても、なかなか人へ相談できず、ネット検索してはみるけど、根本的には解決しないまま、何となく面倒でいつか解決するだろうなどと先延ばししがちです。お金持ちになりたい、やりたいことが見つからない、仕事を辞めたいが辞められない、人生がつらい、夫婦仲がわるい、重い病気にかかったなど、過去の偉人たちも同じ悩みを抱えていました。偉人らの出した答えが全てではありませんが、あなたの悩みに一石を投じてくれるはずです。仕事や社会の仕組みはどんなに変わっても、人間の内面は変わりません。スナックママには偉人のような功績はありませんが、人の悩みを解決したい思想は昔も今も有りませんね。

自分の失敗話は、他人のために役立つものだとの考えに共感を覚えました。




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