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「高橋宣行の発想ノート クリエイティブの根っこ」著:高橋宣行の次に読む本は

あらすじ

元大手書店、博報堂の制作部長であった著者による「顧客の心を掴むideaの生み方・顧客に選ばれ続けるために身につけるべき思考のステップ・習慣」のヒントが詰まった発想ノートです。

“考えること”

言葉にしたら単純な響きですが、本当の意味で相手の胸を打つように考え抜くことは、数多くの体験とあらゆる人生経験(心で感じること)が与えてくれる。そして、それは思考の深さと幅の質に比例するのかもしれません。

いつの世も、顧客の心を掴んで離さない大発明は、日々の「考える力」にある、と著者は言う。

AIが便利さを爆発的に広めた現代に生きるわたしたちが、先の100年も幸せであるために、必要とされるビジネスとは?

それはきっといつの時代も、「心が動く独自のアイディア」が源泉である。

そんなメッセージをテーマに、ならば具体的にどうしたらいいのか、実践の方法や考え方のヒントが体系的にまとまっていました。

この書籍に出逢い、鳥の目(全体の俯瞰力)や虫の目(細部を極める点の感性)などあらゆる角度から物事を眺める洞察力は、一つの職業経験ではなく、数多の失敗や異文化体験の礎の上で身につけられることに改めて気づきました。同時に、まだまだ浅はかな思考である自分に悔しくもなり、大きな刺激をもらえた一冊です。

honno-akari

本書籍の一節に、

風の時代のビジネスの要となる一本の柱に、

ーー 愛され続けること>稼ぐこと ーー

というセオリーが特に心に残りました。
人は、理性では動かない。いくらそれが正しい論理だとしても、正しさの基準は人の数だけあるからこそ、心躍る発明も正解は人の数だけある、ということ。

わたしがこの人だったら・・・
この街に住んでいて、幼い頃はこんなふうに過ごして、大学は〇〇にハマっていた…

長く付き合っている隣人や家族は、深い情報を互いに知っているからこそ、相手が喜ぶストライクゾーンに働きかける引き出しも多く持てるのでしょう。

顧客のすべての人を一人ひとり深く知ることは、叶わないですが、その時に自分のビジネスが愛され続ける秘訣は、相手が座る椅子に腰掛けてみる、「image=想像力(創造力)」が味方をしてくれるのだ、と改めて胸に留めたフレーズでした。

いかに、自分の働きを通じて、相手を惚れさせられるか(=相手の悩みの源泉にボールを渡す)
これが、成功と失敗の分かれ道なのでしょう。

恋愛と同じ・・・ですね!(笑)
きっとビジネスの世界もマッチングのアプリのように、互いの心のチューニング。
波長が合うか
なのでしょう。

クリエイティブに、毎日にワクワクを見つけてにこやかに!今日も働きたいと思います。

本著書のおすすめポイント・おすすめしたい人:
もう人生終わりだ、わたしはこれからどう這い上がればいいのだろう?
そんな逆境にいる人こそ、この著書が、視野を広げてくれる味方になると思います。
タイトルからすると、デザイナーや企画力を求められる営業や企画職の指南書なのかな?と思われがちですが、読んでみて、どの業界にいる人でも役に立つ社会人の必読書と呼べそうです。

・社会でお局になり、視野が固まる前に、新しい視点を持っておきたい
・すぐには転職が難しくて、異文化を体験する行動に移せなくても、読書で新鮮な思考に出逢いたい

そんな人の背中を優しく押してくれる一冊だと思いました!

自分の頭で考えて、生み出して、目の前の人が喜んでくれる

こんなにも嬉しくやりがいのある働きは、クリエイティブマインド以外になかなかありません。
日々淡々とtodoをこなしている事務職でも、ここはこれが問題ではないのか?これをこのように変えたらみんなもっとやりやすくなるのでは?

そんな想いを提案して行動に移して、社員同士の雑談時間が増えたなら・・・
その日の夜は晴れやかに夜のカフェでご褒美をしたくなるかもしれません。
そんなポジティブな変革を叶えたいすべての働きマンに出逢ってほしいです。︎

次に読む本

「センス・オブ・ワンダー」著:レイチェル・カーソン

挿し絵の写真も、表紙も美しい。癒しの一冊。
五感の素晴らしさに目覚めました。

起きてから、夜眠るまでもはやデジタル機器に触れない時間は1分もないくらい身近になったスマートフォンやPCでの娯楽。
どこにいても通信環境さえあれば一本の映画がすぐ観られる便利な時代。
娯楽の形が多様になった現代と引き換えに、失われかけているものは何か。。

きっとそれは、自然界に無限に広がる感性や果てしない好奇心だ、とレイチェルは言います。

哲学的視点も織り交ぜて彼女なりの等身大の答えがありのままに綴られています。

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何かを知る(頭の中にメモリが増えれば増える)ほど、心の余白は狭くなり、キャパオーバーは毎日のスキマ(=好き間)を失くして、争いを生んでしまう。

でも、こころで感じる体験は、忙しない日々の中にささやかなゆとりと癒しの時間を見つけてくれる。

豊かな感性こそ!情報が目まぐるしく飛び交う現代には、忘れずに大事に水をやるように、育てていきたい豊かな瞬間と言えるのでしょう…!

時間に追われ忙しなく過ごしている毎日の一瞬一瞬にも、その時しか出逢えない美しい自然の景色がそこにある。
そんな唯一無二の体験が、人生のどん底でそっと生きる勇気を与えてくれる。

生命力の根源は、血の通った生き物が感じるこころだ、と。

いま、こそレイチェルの思想が生かされる時なのでしょう・・・

表紙もとても素敵で一家に一冊飾りたい素敵なデザインの文庫本です。

最後に…
この著書が2000年代以前に刊行されていたかと思うと、やはり不変の真理は色褪せない。
全く古びた印象を感じさせず、時代の先を見ていたレイチェルの先見の明の哲学に痺れました・・・。
併せて「沈黙の春」も読み返そうと思います。

さあ、今日もこの神秘に満ちた宇宙で、目と耳と手足を使って想像の旅へ出かけてみませんか?

おススメポイント

honno-akari

人が感動して次の行動に出る。
そんなモチベーションや幸せにつながる行動のきっかけは、心に響く感動体験だ、と改めてこの2冊から学べた哲学でした。

学歴や地位・経済力や余暇を生むための効率化。
すぐに、もっと早く、周りを出し抜き、成功を掴むことこそ、人生の勝者。
高度経済成長時代から続いた資本主義・学歴社会は、現代に何をもたらしたのでしょうか…
世界に並ぶ豊かな日本になれた一方で、当たり前の日常にある小さな幸せやたくさんの自然の風景が見落とされてしまったように思えます。

改めて、これからの100年。この美しい地球で豊かに暮らしていくために、育んでいきたい感性の豊かさ。

AI時代のいま、改めて見直したい大切なことに気付けたテーマとして関連につなげました。

これから小さな命を育てる立場にあるすべての親世代、そして未来をより良くする使命を持つ若い世代に一度は出逢ってほしい大切な何か、
が優しい写真と共にあふれています!

この記事を書いた人

honno-akari

honno-akari

数年前ライターになり、一年ほどチームで執筆行う。
読書とブックカフェ巡り、古書店をこよなく愛する。
季節を感じながら走ることも好きです。

30代
海辺でのんびりおうちリノベ暮らしが夢。
読書の魅力に目覚めて、少しでも作家さんの著書と待っている読者のニーズのマッチングに貢献できれば本望です。

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