あらすじ
ジョーンズが経営している農場には、牛や馬、豚などがいた。彼らは、人間のために生きる生活に不満を感じており、ある日、ジョーンズを追い出して農場を自分たちのものとした。動物同士、始めは平等に生活していたが、次第に上に立つものが出始め……。人間社会の不合理さを動物で表した、訴えるものがある物語。
松波慶次
平等などないのか?集団で生活すると上下関係ができてしまうのか?嫌っていた人間のようになっていく動物たち。人間の性格、社会を皮肉るように描いた面白い物語です。
次に読む本
ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)
首相がラジコンヘリの爆弾で殺された。その容疑者として指名手配されたのは、青柳雅春。しかし、青柳はまったく身に覚えがない。それなのに、数々の目撃情報や防犯カメラの映像が報道され、銃を平気でぶっ放す警察に追われ続ける。これは、巨大な権力の仕業なのか?人間社会の不合理さが個人に向けられた恐ろしい逃走劇。
松波慶次
「人間社会の不合理」という繋がりで選びました。人間社会の恐ろしさ、卑しさが、動物の集団や個人をターゲットとすることで描かれています。あるある、と思う作品から、あったら怖い、と思う作品のこの順番で、ぜひ読んでみてください。ただ、『ゴールデンスランバー』の内容も、もしかしたら、すでに現実に起きたことがあるのかもしれませんが……。
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