「ゆるこもりさんのための手帳術」熊野賢の次に読む本は

あらすじ

著者熊野賢氏は福祉の現場で一万人以上の方のひきこもり支援をしてきました。
ひきこもりに悩む方の多くは「外に出たくないのではなくて、出たいけど出られない状態にある」というのです。自分自身を見失っており、それが自己否定に繋がっていきます。
自分を見失う危険があるのは、ひきこもりの人だけではありません。
複雑な社会の中で、私たちの誰もが、自分を見失ってもおかしくないのです。
ストレスフルな毎日、絶え間ない情報の流入、人間関係の複雑さ……
そこで、著者が提案するのが独自の手帳術。
自分が本当に望むことや大切にしたいことを明確にする自分軸を形成するため手帳を活用します。
この手帳術では一般の手帳術のような目標設定や、タスクやスケジュール管理は二の次です。
人生には様々な試練が訪れます。必要な試練は何度もあなたの前に立ちはだかります。
しかし、その全てを乗り越える必要はないのです。
大切なのは課題と向き合うこと。向き合うことで自然と自分軸が出来上がっていきます。
無理につらい山を登る必要はありません。ときに迂回すればいい場合もあるし、そもそも越える必要のない山かもしれません。
自分軸を作る最高のツールがこの手帳術。
手帳術を続けるためには、続けようと思わないこと。
気分がのったときに書くことと書いたことはすぐ忘れるのがポイント。
「気楽に書くことから始めよう」と著者は優しく語りかけます。

手帳と言えば、スケジュールやタスク管理など
言わば未来をマネジメントするツールというイメージでした。
でも本書が伝える手帳は
帯にあるとおり「自分軸を作る手帳」。
手帳に書くべきなのは予定とかタスクではなく「価値観」だと主張します。
というと何か難しいことを書かなければならないと想像してしまいますが、
日々の感情を記録したり、
楽しかったこと、記憶に残ったことを記録していくだけ。
既存の手帳術のように未来を作るのではなくて、過去を整理していくイメージです。
毎日の感情を記録し整理することで、自然と
「何をしているときが幸せなのか」
「どんなことを重要だと思っているのか」
と自分自身に気づきを与えてくれる手帳術です。
言ってみると、継続しやすいように日記を手帳に置き換えたような感じ。
「アンパンマンのマーチ」の歌詞に
「なにがきみのしあわせ なにをしてよろこぶ」
とありますが、手帳を続けることで、自然と自分自身を知ることができます。
とくにおすすめなのが、「挑戦の足跡リスト」です。
自分がどんなことで挑戦してきたかを振り返ることで、次の一歩を踏み出す勇気を持ち、
未来の自分を形づくるきっかけにもなります。

次に読む本

「13歳からのジャーナリング」藤本志乃監修

➀ジャーリングの方法
考えず、止まらず、ひたすら書き続けること。特にルールはなし。
書きっぱなしでもいいし、振り返ってもいい。
②日記との違い
整理して書くのではなく、なりゆきで自由に書く。
③ジャーナリングのメリット
ストレスに強くなり、自分とは何かが分かるようになる。
気付くことで、同じことが起きたときに対策を立てられるようになる。
④ジャーナリングで悩みを解決した中高生の事例を多数掲載

ゆるこもり手帳は一冊の手帳を使うことで、自分の感情ややりたいことを見つけるというものでした。
自己発見の方法として、
・感情を5段階に分けて記録していく
・自分の好きなものを記録して人生のパワースポットにする
など手帳を続けることで、自分の価値観を発見する様々な工夫が施されています。
でも「心をスッキリさせるためにもっとシンプルな方法は無いの?」
という声も聴こえてきそうです。
そこでオススメなのが「ジャーナリング」という手法です。
方法はいたってシンプルで、手書きであれば、コーピー用紙、手帳、ノート、ツールはなんだってかまいません。
誰でも分かりやすく「ジャーナリング」について書かれているのが本書
「13歳からのジャーナリング 感情を書き出して頭と心を整える 紙とペンがあればすぐできる!」です。
「ジャーナリング」は心にあるもやもやを思いっきり書き出すことで、心を整えて自分自身のい本当の気持ちを発見していくメソッド。
難しいルールは一切ないので、気軽に習慣化できます。
シンプルながらその効果は絶大。
気持ちを整理するだけでなく、ジャーナルを発展することで課題を解決したり、目標を定めたりより幅広く人生をよりよくすることに活用できるのです。

おススメポイント

「ゆるこもりさんの手帳術」や「13歳からのジャーナリング」を読んで、改めて手書きの文字で
出来事を記録したり、自分の気持ちを書き出したりすることの大事さを再認識しました。
今まで無自覚でしたが、私は小学生の頃から「ジャーナリング」をしていたということに気付きました。
小学1年生から日記帳からスタートし、使うツールはノート、手帳、ネットなど変遷がありますが、十数年間起こった出来事と自分の気持ちを書き続けてきました。
「それで何かいい成果がありましたか?」
と問われると、大した実績を残すこともできず、何とも答えづらいのですが……
相談に乗ってくれる家族も友人もおらず、指針となるような軸もないまま生きてきた割には、なんとか今日まで生きてこられたのは、つらつらと気持ちを書き連ね続けてきたこと即ち「ジャーナリング」のおかげかもしれないと考えています。
今後は本書を参考に「ジャーナリング」をさらに活用して、人生を少しでも良くしていきたいと思っています。




この記事を応援する

トップページにピックアップ記事として表示します。


Stripeで決済します。カード番号を入力してください。


コメント

コメントを残す

「自動計算」へのリンク

ホームページで興味を持ってくれた見込み客に素早くアプローチ
月70万PVウェブ制作会社の営業効率化ツール