あらすじ
周波数などの音の物理的な特性の話や、人の声との共通点を検証した話、特定の音の組み合わせが心地良い(協和)話など、音の不思議に科学の視点で取り組んでいく。
物理的には音は連続的に変化するが、音楽はドレミファソラシドのように、一定の間隔をあけた音の集まりになる。ではどのように音を区切るかであるが、基準となる音(たとえばド)を定め、それより一定の比率高い音をレ、さらに一定の比率高い音をミ、というように定めていく。
この定め方を調律と呼び、様々な調律法があるが、現在の主流は平均律と呼ばれるもので、隣の音との比率が常に一定になる。
平均律だと、基準音がどれであっても一定の比率という数学的な美しさはあるが、一方で、音楽家の中には平均律は心地よくないと感じるものもいる。

多くの人が身近に触れている音楽。その音楽に対して、科学的に調べていく、という本です。
音の組み合わせなら、どんなものでも音楽になるわけではなくて、特定の組み合わせが心地よく響きます。そのメカニズムを物理学や生物学の観点から解き明かしていこう、という試みが面白いです。
現在、調律で主流となっている平均律については、今まで気にしたことはなかったのですが、音楽の美しさの追求よりも、楽器の準備の都合などが理由で広まっているようです。
もちろん、音楽に触れる環境を広めやすい、という点では平均律はすごく意味があると思います。一方で、心に響く音楽を追求したら、平均律が最適解ではないのかもしれません。
調律については、中学や高校の音楽の授業では学習した記憶はない概念でしたが、この本『音楽と人のサイエンス』では詳しく説明されていて、理解が深まりました。
次に読む本
宇宙とつながる432Hzサウンドヒーリング 奇跡の音霊【太極律】チューニング
ピアノのチューニング(調律)は平均律が主流になっている。音の高さの比率が一定のため、多くの音楽で採用しやすい。しかし、平均律だときれいな和音にはならない。著者杉丸氏の友人の音楽療法家は、平均律のピアノを自分から弾きたいとはおもわないと語っている。
チューニング方法は平均律だけではない。純正律というチューニング方法があり、この方式だと、きれいな共鳴が可能である。しかし、対応する曲が限定されてしまう。
そこで、杉丸氏は新しい調律方式「太極律」を考案した。調和のとれた音を響かせられる、という点では純正律と似ている。その一方で様々な曲が演奏できる点は平均律と共通している。平均律と純正律の良いところを上手く取り入れた調律方法である。
書籍には、平均律と純正律と太極律、それぞれでチューニングした演奏動画へのリンクが掲載されており、違いを実際に比較することが可能。

演奏動画へのリンクがQRコードで掲載されています。太極律というチューニング方法がどんなものなのか、動画で実際に確認できます。
私は特に楽器などを習ってはいないので、素人の印象にはなりますが、平均律・純正律・太極律の中で太極律の演奏がいちばん心地よく感じました。書籍ではピアノ奏者の方が太極律で弾きたい、と述べていましたが、音楽に詳しい方ほど実感されるのかもしれません。
書籍ではヨガやミュージックセラピーとの関連も触れられていました。太極律自体をこの本で知ったばかりで、まだ理解が追いつかない部分が多かったですが、音楽と心や身体への影響についても、今後さらに学んでいきたいと思います。
おススメポイント

『宇宙とつながる432Hzサウンドヒーリング 奇跡の音霊【太極律】チューニング』は、調律方法を太極律にすることで、音楽が人の心にもたらす効果を高められる、そう感じさせる本です。説明だけでなく、実際に演奏した動画が公開されているので、ぜひ体験してほしいですね。
『宇宙とつながる432Hzサウンドヒーリング 奇跡の音霊【太極律】チューニング』は非常に魅力的な本だと思います。けれども、音楽の基礎知識、特に調律に関する知識が無いととっつきにくいかもしれません。
そのため、まずは『音楽と人のサイエンス』で音楽全体について学び、その後、独自の調律方法である太極律について詳しく解説されている『宇宙とつながる432Hzサウンドヒーリング 奇跡の音霊【太極律】チューニング』を読むと、より理解しやすいように思います。

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