楽園の楽園(伊坂 幸太郎)の次に読む本は

あらすじ

AI『天軸』の暴走により、強毒性のウィルス蔓延、飛行機の墜落事故などが続けて発生し、世界は混乱に陥っていた。天才科学者・五十九彦は、AI開発の責任を感じつつも、AIが生み出した絵画「楽園」に隠された手がかりを求め、三瑚嬢、蝶八隗と共に旅をする。旅路の果てには想像できない結末が待っていた。

壮大な物語を短編で見事に描き切る手腕に脱帽です。
大規模災害や未知のウィルスの出現など、現代社会が抱える問題がリアルに描かれており、AIの暴走も決して他人事ではないように感じました。短くも濃いストーリーは、人生について考えさせられました。

次に読む本

グラスホッパー(伊坂 幸太郎)

元教師の鈴木は幸せな家庭を持っていた。しかし、ある日最愛の妻がひき逃げされ亡くなってしまう。そして、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。それは「押し屋」と言われる殺し屋の仕業だった。鈴木は正体を探るべく、彼を追う。その一方で自殺専門の殺し屋やナイフ使いの殺し屋も「押し屋」を追い始める。鈴木は彼らとの出会いを通して、裏社会に巻き込まれていく。

伊坂幸太郎氏の作品らしく、スタイリッシュな文章と予測不可能な展開が魅力です。複数の視点から物語が進行し、それぞれのキャラクターが抱える過去や葛藤が徐々に明らかになっていく構成は、読者を飽きさせない。最後にはすべての伏線が回収され、読後感が良い‼伊坂幸太郎氏らしい、エンタメ小説でした。

おススメポイント

「楽園の楽園」と「グラスホッパー」はどちらも伊坂幸太郎氏の作品です。どちらの作品も人気が高く、グラスホッパーは映像化もされています。
楽園の楽園は、伊坂幸太郎氏のデビュー25周年の集大成であり、哲学的なテーマを扱っています。グラスホッパーは、エンターテイメント性が高く、伊坂作品ならではの個性的なキャラクターが織りなすドラマが魅力です。
どちらの作品も伊坂ワールドを堪能できることでしょう。
それに、楽園の楽園を読んだ後のもっと読みたかった…という気持ちを埋めてくれるかの如く、グラスホッパーは「殺し屋シリーズ」として4作あります。ぜひ、続けて読んでみてください。




この記事を応援する


Stripeで決済します。カード番号を入力してください。


コメント

コメントを残す

「自動計算」へのリンク