科学的根拠で子育て-教育経済学の最前線 中室牧子の次に読む本は

あらすじ

悩める子育て、教育に関する通説に効果はあるのか科学的ビックデータで解き明かしてくれます。
世に溢れる子供の能力を伸ばす指南書、子供にとって良い学校環境、日本の教育現場で大切な事、これらの正解は一体何か?そんな悩みが尽きない親や教育に関わる人にとって考えるきっかけをくれます。
本書は、10章から構成されていて大きく4つの視点に分けられます。
1子供の学力や学歴だけでない将来の年収を上げる為に伸ばしたい力とは
2親は教育にお金と時間を掛けられるほどいいのか
3子どもが過ごす学校教育期間における環境は影響するのか
4日本の教育の質は高いのか
そこで各国の何百万人のでデータから子供のころに受けた教育が大人になってからの就職、収入、昇進、結婚、健康、幸福感などに与える影響を明らかにし、先ほど挙げた4つの視点の疑問や仮説に切り口を当て解明してくれています。最新の精度の高い論文を誰にでも読みやすいようにわかりやすく説明し効果があったのかなかったのかというシンプルな結論でまとめられています。

一番の気付きは子育てに迷走する親に何をしなくていいのか教えてくれるという事です。溢れかえる情報で子を持つ親としてはついお金や時間を掛けてしまう。でもこの本を読んで限られた時間を有効的に使えるようになった事、つい不安で情報収集してしまう事も減りました。また子供の基礎をしっかり作ってあげることがこの先の子供の能力や可能性を広げてあげられるのではないかと考えるきっかけになりそこで睡眠、食事、運動の3つの基礎を伸ばすことを始めました。入眠リズムを作ってあげる、好き嫌いは触覚によって克服する。運動力を上げる遊びなどを実践しています。是非同じように子育ての正解に迷うすべての方にとって寄り添い不安がなくなるきっかけとなってくれる1冊です。

次に読む本

脳に任せるかしこい子育て 菅原洋平 菅原未涼

著者の理学療法士としての経験を基に編み出された親も子も楽しめる脳を活かして伸ばす子育て方法を紹介されています。
親が子に願うことは次の4つのどれかに分かれると言われています。
1落ち着いた子
2運動好きな活発な子
3集中力があって賢い子
4思いやりがあって優しい子
ではどんな時にそう願うのでしょうか。
恐らく多くの親が逆の行動をわが子が取っているのを見た時だと思います。そしてこれは生まれ持った性格だからどう直そうかとつい考えてしまいます。でも実はこれ心理学的視点から性格というわかりやすい言葉でわが子の特徴を捉えているだけなのです。そこで本書では脳や感覚器官という生理学的視点から子供の行動を捉えなぜその行動になるのかを解明しています。簡単に言うと脳にある5つの感覚が強いか低いかというレベルの違いから子供それぞれの特徴が出ているだけなのです。
なので先に挙げた子供に願う4つのタイプの子になるには脳の5つの感覚を伸ばしてあげる事で叶えることが出来ると言われています。
本書はまず脳の土台を作る睡眠の質を高める方法に取り組み、次に各章で5つの感覚がどんな行動の時に使われているのか、なぜ感覚の強度が出るのかについて紹介されています。最後に子供と一緒に遊びながら出来るやり方で各感覚を伸ばす方法を実践式に紹介してくれているので読むより体を動かして楽しみながら身につけることが出来ます。

子どもの不可解な行動には理由があり、それについイライラしてしまう親のストレスもなくしてくれます。また普段子供と何して遊ぼうかと考えていたのもお金もかからず手軽に家の中で出来る遊びばかりなので簡単です。そして何より子供も楽しんでくれる。まさに時間がない働くママにとって子供と楽しみながら能力を伸ばしてあげられる一時です。親が笑顔で子供と一緒に過ごせる時間こそお互いにとって幸せでありどんな知的経験にお金をかけるより大切な時間だと気づかせてくれる本です。

おススメポイント

幼少期に親が教育の時間を持つほど子供の学力や非認知能力を伸ばすという科学的エビデンス。でも仕事や家事に追われて時間の減る親にとって限られた時間で一緒に楽しみながら子供の能力を伸ばしてあげられたらいいですよね。そんな望みを叶えてくれる子供の脳を活かして能力を開花する子育て方法です。同じような悩みを持つ親、何をしたらいいのかと迷う方々を助けてくれる1冊です。




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