あらすじ
(編集部により削除)
この作品はコロナ禍をテーマに書かれた作品です。
コロナ禍によって、一度きりしかない青春の形を変えられてしまった学生たちの苦悩の日々を描いています。
3人の主人公の視点が切り替わりながら進んでいく群像劇。彼らを繋いだのはタイトルにもある「星」でした。
日常が制限されている状況だからこそ、自分たちのできることを考え抜いて精一杯活動している様には心打たれます。
立派な青春物語に仕上がっているのは辻村さんの力量というほかありません。
この作品はコロナ禍を後世の人々に伝承するものとしても意義のあるものだと思いました。
10年、20年先のコロナを体験したことのない子たちが読んで、コロナ禍を追体験してほしいですね。
次に読む本
ひとすじの光を辿れ / 白河三兎
(編集部により削除)
この作品はゲートボールに打ち込む高校生たちの熱い青春物語です。
読ませる力が非常に強く、思わず一気読みしてしまいました。
ゲートボール?と聞くとどんなものかよくわからないという人も多いのではないでしょうか。自分もその1人でした。
ただ、この作品を読み進めていくうちにどんどんとその魅力に惹き込まれていきます。
色々なアクシデントを乗り越えて迎えるラストには思わず胸が打たれることでしょう。
青春もの、ミステリものとしてのバランスが非常に良い作品ですので、万人におすすめです。
おススメポイント
共通項として
・どちらの作品も天体、ゲートボールといった一見馴染みのないものをテーマとして取り上げつつ、青春小説に昇華していること
・運命に翻弄された子供たちが、周りと関わり合うことで成長していく様を巧みに描いていること
が挙げられます。詳細を語りすぎるとネタバレになってしまうので深くは言えませんが、不条理な環境に振り回されてしまった彼らがどのように歩んでいくのか、ぜひ見届けていただきたいと思います。
どちらも比較的テンポ良く読み進められる作品です。せっかく時間がある夏休み、ぜひ手に取ってみてください!
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