あらすじ
精神科医として30年間の経験、YouTubeで4000件の「悩み」に答えた体験をもとに、悩みを解消するためのノウハウや言葉にする重要さが、リアルな言葉で書かれています。
まずこの本を読み進めて感じたのは、研究論文や科学的根拠といった、エビデンスに基づいたノウハウの紹介ではないところに独自性がある、ということです。
実際に著者が見てきた患者さんを通じた体験や、自身のTwitterアカウントでのアンケート調査、Youtubeチャンネルに寄せられるでのコメント等をもとに、悩み解消への糸口を、リアルな言葉で紹介しているところに、親近感を感じました。
この本で紹介されている、悩みを解消し、前向きに生きていくための言葉を心がけながら前に進んでいきたい、そう思える本でした。
次に読む本
「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える! 伝える力(池上彰)
仕事をする、あるいは日常生活を送る上でも、何かを伝えるということは必要不可欠です。
伝えるというのは、「書く」、「話す」だけでなく「聞く」ことも含まれます。
相手にいかにわかりやすく伝えるにはどのような訓練、心がけをすればよいかが書かれています。
本書でまず提唱しているのは、タイトルとは裏腹に、わかりやすく伝えるには、伝える内容を細部まで理解していること、理解の精度が重要だということです。
自分はこのことに非常に納得しました。”中学生がその説明を聞いて理解できる”くらいの文章を作る、説明をすることが重要だというのは、どの会社員にとってもあてはまることなのではないでしょうか。
おススメポイント
言葉を使うという手段のHOWTO本として、今回2作品を選定しました。悩み解消と仕事で切り口は違うものの、両作品ともに共通しているのは、自分の置かれた状況や抱えているものを、自分の中で、いかにわかりやすい言葉で整理できるか、表現できるかが重要だということです。
頭の中ではわかっていてもなかなか難しい部分ではあります。しかし、まずは自分の言葉で表現する習慣をつけていき、その上で、その言葉はどういうことか、その言葉をより前向きな気持ちに変える言葉は何かなど突き詰めていくと、ものごとがうまく進んでいくのではと思います。
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