あらすじ
貧困ジャーナリズム賞を受賞したことで知られる小林美希氏のルポルタージュ作品。
著者が取材した「平均年収の世帯の生活」や「平均年収以下の世帯の生活」をリアルに描く。
「年収520万円の48歳会社員」「年収450万円の電車運転士」「月収9万円のシングルマザー」など多数の取材対象者にインタビューを行ったことで見えた生活実態が描かれており、彼ら・彼女らがどのように生活しているか、何に困っているのかが具体的にわかる本である。
多くの事例が紹介されており、その中には自分と似たような生活を送っているケースもあったので読んでいて共感できることが多くありました。
・子育てにお金がかかる
・仕事と子育ての両立が難しい
・給料がそこまで上がらない
・いつまで経っても余裕はできず、常に漠然とした不安がある
このようなことは自分にも当てはまることです。
この本を読むことで、自分を含めて日本の平均的な世帯や平均年収以下の世帯が抱えている問題が明確になりました。
一方、貧困の原因は「政治が悪い」という政治批判に終始しているように感じました。
正直なところ政治をどうにかするのは投票に行くくらいしかやれることがないので、自分の行動で解決できる方法が書かれているともっと良いのではないかと考えます。
次に読む本
「(改訂版)金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」 著者:ロバート・キヨサキ
刊行から20年以上たった今でも支援され続けているロングセラー作品。
お金に関する本は多数あるが、その中でも最初に読むべき基本図書である。
一流大学を出て真面目に働いているのに、いつもお金に追われる貧乏父さん。
一般的なレールから外れた行動をとるが、お金持ちになった金持ち父さん。
そして主人公はどちらの道を選ぶのか。
主人公が性格や考え方の異なる二人の父さんと絡みながら、お金に困らないための考え方を教えてくれる作品である。
ストーリー仕立てになっていて非常に読みやすく、それなのにお金に困らないための考え方がしっかり理解できる本でした。
この本を読んで「お金に関する考え方」をしっかり身に着けてから具体的な行動を起こすことで、お金と時間で困ることがなくなるだろうなと思います。
もちろんいきなり富裕層にはなれませんが、少なくともこの本を読むことで今後お金について困ることは少なくなるはずです。
ちなみに、この本一冊だけでお金に関する問題をすべて解決できるわけではありません。
お金に関する問題を解決するための具体的な行動を起こすためには、ほかの本で「簿記の勉強をする」などが必要になります。
おススメポイント
「年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活」では様々な事例が紹介されており、自分と似たような事例がどこかにはあると思います。
自分が現在抱えている問題をはっきり認識するのにこの本は最適です。
さて、どのような問題が見えてくるとしてもつまるところ「お金が足りない」というのが誰にも共通する問題でしょう。
この問題を解決するための本としてよくおすすめされるのが「金持ち父さん 貧乏父さん」です。
この本を読むことで「お金に困らない」ための考え方がわかります。
「年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活」を読んで問題点をはっきり認識し、その後「金持ち父さん 貧乏父さん」を読むことでより深く「お金に困らない」ための考え方が身に付くはずです。
なお、お金に関する本は最近出版されたものも多くありますが、まず最初に読むべきはロングセラーの基本図書である「金持ち父さん 貧乏父さん」だと考えたので、やや古い本ですが「金持ち父さん 貧乏父さん」を選定しました。
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