「思考中毒になる!」(齋藤考)の次に読む本は、「ヴィジュアルを読み解く技術ーグラフからアートまでを言語化する」(吉岡友治)

あらすじ

イノベーティブな商品・サービスを生み出せる人は顧客のこと、商品のこと、業務のことなどを考え続け、多数のアイデアをアウトプットしている人だ。思考は人間の知性を司る脳の前頭前野を活性化させ、心身を健全にする。この状態が本書のタイトルにある「思考中毒」の意味だ。こうなると人のセンサーは研ぎ澄まされ、日常を面白がりながら生きることができるようになる。そしてこの考える力は、データ化された情報だけでなく、暗黙知や身体知をも含めた総合的判断力をもたらし、昨今騒がれているAIにも代替できない力となるのだ。

ではこの思考力を高めるにはどうしたらいいのか。

それは常に今何を考えているのかを自覚することがスタートとなる。心配ごとに対して物思いにふけっているのは考えているとはいえない。手帳を使って手書き思考の記録をつけて潜在意識にも働きかけること、そのために邪魔となるものを排除して空間を整えること、思考する時間と単純作業やリラックスする時間を分けて一日にメリハリをつけること。これらは考え続ける習慣をつけることに役立つはずだ。

習慣化できたら、さらに思考のクオリティを上げていくことにもチャレンジしたい。

会議や日常生活で見聞きすることに対して常に臨戦態勢でのぞみ、当事者意識をもつのだ。そこでものをいうのが観察力だろう。観察力を研ぎ澄まし、考え続けている人はインプットを自分事化し、自分ならどうするかを考えているからすぐさまアウトプットできるのだ。漠然と物事を見ている人と、見ることと思考が結びついている人では仕事の仕方が全く異なることになる。観察力を高めつつ、気づきを素早く話す訓練をする、短文でもいいのでSNSなどで文章にしてみる、身近な人と議論をしてみる、アウトプットの締め切りをもうける、様々なものを比較したり、「もしも」の妄想力を働かせてみる。

こうした手法は優れたアイデアを生み出す思考力向上に役立つはずだ。

そら丸
そら丸

職場での会議に臨む姿勢は人により大きく異なりますよね。報告の事前準備がしっかりできている人、必ずいいアイデアや意見を出す人、それに称賛を送る人、積極的にファシリテーションや議事録作成に手をあげる人。

一方で、その場で慌てて報告内容を雑に発表する人、参加しているのに何も発言しない人、意見を求められてもしどろもどろになる人。この違いは考え続けることの習慣と当事者意識の違いといえるでしょう。人生で最も貴重な時間を有効に活かすのは、紛れもなく日々の観察力と考える力、それらを通したアウトプット力といえますね。

次に読む本

「ヴィジュアルを読み解く技術ーグラフからアートまでを言語化する」(吉岡友治)

今の世の中にはビジュアル・イメージ表現が溢れている。しかしこのイメージをどう受けとめればよいのかはほとんと一般化されておらず、人それぞれが好きなように感じれば良いんだよとよく言われる。こうした言説に対して、ビジュアルの読み方にもルールがあり、言葉に置き換えていくことの意味を伝えているのが本書だ。
ヴィジュアル表現は微妙な空間的なゆらぎや広がりをもち情報量が多いが、因果関係が不明確ですべて瞬間の中で生起する。この瞬時に失われてしまう印象を固定化し、他の要素との関係を確定して大きな構造を作ることができるのが文字情報だ。
だから、ビジュアルの要素を洗い出してその関係性を説明できる仮説を考え、話しを発展させていくことで、言語化していくことに意味が生まれる。
この仮説が根拠あるものだったら他の人と通じ合う客観性をもち、まわりの人も共感したりツッコミをいれたりでき、さらなる思考の広がりをもたらすからだ。

そら丸
そら丸

僕も週末によく美術館に行きますが、それはアーティストのビジュアル表現にある微妙な空間的ゆらぎから想像力をふくらませて背景のストーリーを楽しむとともに、新たな着想のヒントを得るためです。

本書には多数の事例を通してビジュアル表現を読み解き言葉に変換する技術とその意味が解説されています。この知識・ノウハウがあるのとないのでは、普段の日常で目にする広告などのビジュアルから受け取る意味と思考の広がりに大きな差が生まれるはずです。

おススメポイント

そら丸
そら丸

先に紹介した「思考中毒になる!」という書籍を通して、普段の生活で考え続けることの意味を理解し、習慣化する。更に「次に読む本」として紹介した「ヴィジュアルを読み解く技術」でビジュアルを言葉に変換する技術を習得する。

その結果、あなたが普段見聞きする景色は一気にその濃度が増幅し、あなたの日々の生活は楽しくて仕方ないものとなるはずです。


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