あらすじ
近年、映画や動画コンテンツを早送りし視聴する人が増えてきた。
違和感を感じた著者は、幅広い世代へ取材を行った結果、早送りしたくなる理由が明らかとなる。
つい早送りしてしまう方、映画ファンにこそ手に取ってほしい一冊。
映像コンテンツの目的の変化が早送りの要因でした。
映像を「楽しみたい」が従来、
映像の内容を「知って共有したい」が目的となっていました。
目的の変化の要因は、「Z世代」の台頭。
幼少期から映像コンテンツに囲まれた世代として、動画慣れしている世代とも言えるでしょう。
今後の日本を担う世代が、
簡略的な理解とスピード感ある共有をしたがるが故、コンテンツ提供側も早送りできる文化を助長したのではないかと捉えています。
マーケティングの観点からすると、
Z世代の心を掴まずしてヒット作は生み出せないかもしれません。
次に読む本
「Z世代~若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか~」原田曜平
マーケティングにおいて、Z世代が注目を集めている。1990年中盤以降に生まれた世代を指す。
別名「スマホ第一世代」とも呼ばれている。
日本は少子高齢化により、
Z世代の人口が少ないがデジタルマーケティングではメインのターゲットになりつつある。
Z世代とは一体何か、企業側はどうアプローチすべきか、紐解かれる一冊。
Z世代というキーワードを耳にすることが増えました。
ファスト映画やネタバレコンテンツを好む傾向にある世代です。
本書の副題には、
インスタやTikTokと人気のSNSの名が綴られています。短時間で情報収集できることが共通しています。
彼らが熱狂しているコンテンツから注目することで、映画を早送りする理由がより明らかになるのではないでしょうか、
おすすめポイント
「映画を早送りで観る人たち」のキーワードと捉えたZ世代を理解することが、より「映画を早送りで観る人たち」を楽しめると考えたからです。
おすすめ本「Z世代~」の著者、原田曜平さんは日テレ番組ZIPで度々出演するほどマーケティングに精通した方です。
説得力ある解説をされており、
2つの書籍の相関性をより感じました。
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