一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。 冬野夜空の次に読む本

あらすじ

ネタバレを含みます。

クラスで人気のある女子生徒の綾部香織と平凡でクラスになるべく関わらないようにしている天野輝彦は屋上にいた。香織は輝彦を盗撮魔扱いし、屋上に呼び出し輝彦に提案する。「私を撮って」「私のカメラマンになって欲しい」七夕の日に雨が降ってでもやる花火大会の日、輝彦は友人の塁と花火大会を観に来ていた。花火大会の最中友人は飲み物を買いに行き、人混みの中で花火を見つめる綺麗な女性が居た。

輝彦は目を奪われ、カメラでシャッターは押す寸前で被写体のほうから声を掛けられた。その人物が香織であった。七夕の件もあり、輝彦は彼女をモデルとして撮ることになる。香織は底抜けて明るくいつも元気いっぱいだ。輝彦は大人しく受動的。
そんな正反対の二人が写真撮影という名のデートをすることに。

ある日香織は学校へ来なかったが、下校時刻にメールが来て撮影しようとのことだった。君と一緒の写真が欲しいと。お守りになるからという。その撮影会を終え、看護師をしている母親を迎えに行き、受付の待合室で待っていると香織の姿が。それから香織は学校へ来なくなっていた。父の命日に母親と二人で過ごすと決めていたが母親は急患で、病院に向かう事に。食事の準備をして眠ってしまった輝彦は母親が帰ってきてテレビの音で目が覚める。
急いで炒め直してくれた母親に休むように促し、母親が難病特集のドキュメンタリー番組を観ながら「香織ちゃんが心配」と漏らしてしまう。母親に問いただすと綾部香織の事だった。

翌日彼女は登校し、いつも通りに元気な香織から呼び出された。輝彦は病気の真偽を確かめるべく彼女に問い正す。
彼女から出た言葉は血液の病気、つまり白血病だ。輝彦は病気の君を取るわけにはいかないと断った。香織は輝彦と別れたあとの放課後泣いていた。母親と友人のサポートもあり、再び撮影をすることに。香織は骨髄移植をし、生きる事が出来るのか?この2人のモデルとカメラマンという微妙な立ち位置から発展するのか?本書を手に取り、読んで頂けたら幸いです。

読書家コウ
読書家コウ

この本が読書メーター読みたい本ランキング一位という帯に釣られて買ってしまいましたが面白かったです。全く正反対の性格の2人がカメラを通じてお互いを知り、関係性が深まっていく中で病気の事実を知ってしまった輝彦と、病気を一切気にかけず自分の生きたいように生きる香織がどうなってしまうのか展開が読めませんでした。病気なのに明るく振る舞うってとても辛いことなのにいつも明るい香織の人柄の良さとそれに釣られて少しずつ変わっていく輝彦がどう変わっていくの是非読んでみてください。

個人的には友人の粋な演出に一番感動しました笑

次に読む本

君と、眠らないまま夢を見る 遠野海人

ネタバレを含みます。

相馬智成は大石裕美に吹奏楽部に入ってと勧誘されていた。しかし智成は3年生、受験生なうえにバイトで忙しい。大石は最近相馬が中学の時に吹奏楽をやっている事を新入生から知り、それで勧誘された。バイトは新聞配達をしており、新聞を待っているかのように待っている女の子が居た。相馬の事を知っているらしい。どうやら親友の妹だった。親友は四年前に事故で亡くなっていた。吹奏楽に入部をさせようとしたのは中井恭介の妹である優子であった。相馬は5歳の時から中井の母親の下でトランペットの指導を受けて、そこで中井恭介と出会う。恭介は天才的な作曲センスをもっており、自分で作った曲を相馬に吹いて欲しいと頼む。音も出ないくらい下手だった相馬は恭介のために練習し、恭介の曲を吹いた。褒めもせずにまた次の曲とそんな関係が続き、相馬の妹も加わり、3人だけの演奏会が行われていた。 バイト帰りに相馬は河川敷でトランペットを吹く少女と話すようになった。その少女は明け方になると消える幽霊みたいだった。
優子は兄が遺した遺作である「真空で聞こえる音」を文化祭で演奏したいという願いがあった。その演奏時間はなんと36時間

顧問に頼むも長時間の演奏による肉体的な面と学業を疎かになるから看過できないと。
果たして36時間に渡る演奏は文化祭で演奏出来るのか?
本書を手に取り確かめてください。

読書家コウ
読書家コウ

36時間というとんでもなく長い演奏時間のなかに意味があるとその意味が作曲者の友人からのメッセージで面白かったが天才ゆえに不器用な側面があるところが面白かったです。友人の死、家族の死という悲しい結末から4年経っても立ち直れず、その悲しみを受け入れて兄が遺した曲を弾くことでけじめをつけるという人間味があふれた作品で面白かったです。

読書家コウ
読書家コウ

この2冊を選ばせて頂いた理由は2つあります。

1 親しい人が亡くなる事をテーマにしている事

2 前者は亡くなるまでの過程と関係性が深まる事に対しての悲しみが窺える事、後者は亡くなった人の過去との決別をするために演奏する道を選ぶ事。そしてどちらも感動する作品であると私は思ったのでこの2冊を選定させていただきました。

この記事を書いた人

読書家コウ

私は会社員をしており、心理学、脳科学に基づくビジネス書、健康、筋トレ、転職、起業、資産形成などの本をよく読みます。本の紹介ブログもやっており、本を読み学ぶ事の楽しさを一人でも多く発信出来るようになりたいです。

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