どうしても頑張れない人たち〜ケーキの切れない非行少年たち2 宮口幸治の次に読む本

あらすじ

本当に支援が必要なのは〈頑張れない人たち〉であるという事実を筆者の体験談をもとに説明している本です。支援の必要な人たちとはどの様な存在なのかという紹介、支援する側の認識不足という問題、そして結果が出ないと認められない現代社会の影響。

うめさん215
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社会的弱者に目を向ける事の重要性を問いかける本だなと思う一方、自分もそうであるかのように感じる文章がありました。

「もっと勉強しなさい!」という親が子供に向けた言葉。これを母親に向けて「もっとダイエットしなさい!」と変換した時に母親はどう感じるか。この部分で自分に向けて「もっとお金を稼ぎなさい!」と言われた時に思ったのは頑張って仕事していても収入が少なければ認められない、閉塞感を感じるなぁと。程度の差こそあれ、誰しもが頑張れない人たちなのではないかと思いました。

次に読む本

人は、なぜ他人を許せないのか? 中野信子

他人に対して攻撃的になる正義中毒とは何か?他人を許せない理由は何か?自分を俯瞰的に見て感情をコントロールするにはどうすればいいか?という問題を脳科学をもとに分析して説明している本です。

うめさん215
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人は自分の事を理解できていないという事実、自分の事さえ分からないのに他人を知った気でいる事の愚かさ。そして最初から人間の脳は対立することが自然であり、対立するように出来ているという事実。お互いがそうであるから他人に一貫性を求めること自体に無理がある。あとは対立を攻撃では無く生産的な競争へと昇華できれば良い社会にしていけると学びました。作中にて紹介される脳の前頭前野は他人との出会いにより影響を受けて成長し30代で完成するという部分に、なるほどと思いました。私にも恩師や友人との出会いがありましたが人として重要性の非常に高いイベントであると。その機会を失っている人は成長の機会を失っているのだと。他人の大切さを再認識しました。

うめさん215
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私がこの本を選んだ理由は「許せない自分」を理解することの必要性が「許せない他人」を理解する事に繋がると思ったからです。ケーキの切れない非行少年たち2では、筆者は使命を帯びて非行少年たちの支援を続けています。それも言うことを聞かない、嘘をつく、裏切る非行少年たちを。普通なら関わらないでおこうと思う人たちに支援を続けるのは、それが社会的弱者を切り捨てる事の無い、より良い社会創りに繋がると思っておられるからでしょう。その理解の第一歩としてこの本を選びました。

この記事を書いた人

うめさん215

歴史関連の本が好きな40代男です

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