あの子の殺人計画(天祢 涼)の次に読む本

あらすじ

小学5年生の椎名きさらは、母子家庭で貧困な家庭で暮らしている。母親から躾(実際には虐待)をされている。「自分が悪いからだ」「母親は自分のためにしてくれている」と思っていたが、遊馬先生や同級生の翔太などと話すうちに、自分は虐待されていることに気づく。

椎名綺羅は、女手一つで娘を育てているが、娘には厳しい躾をしている。綺羅が昔働いていた風俗店のオーナーが刺殺される事件が起き、警察は綺羅を容疑者としてマークする。

綺羅は、殺人事件の起きたときは娘と一緒に居た、と言う。きさらも自信をもって同様の証言をする。

ネタバレ(タップで開く)

きさらは、自分の母親を殺した。

綺羅は、大きくなったきさらだった。(「きさら」パートと「真壁」パートは異なる時間軸だった)

綺羅の娘は、殺人事件の時には家に居なかったため、綺羅のアリバイは崩れた。

水野 史土

子どもへの虐待が連鎖していく、という辛いお話です。このトリックにすることで、虐待の連鎖、を強く印象付けています。

次に読む本

水野 史土

「あの子の殺人計画」はもちろんフィクションです。

現実に、虐待されている子供はどのような生活なのでしょうか?

ジソウのお仕事(青山さくら、川松亮)

児童相談所(ジソウ)の実際の姿をショートストーリー50本で紹介する。また章末では「児童相談所ってどんなところ?」「子ども虐待対応の現状はどうなっているの?」といった疑問への解説が書かれている。

虐待にかんしては、2018年のデータで

心理的虐待が55.3%

と、心理的な虐待が多くなっていることが分かります。子どもへの暴力が良くないのはもちろんです。それだけでなく、配偶者への暴力も、子どもへの心理的な虐待、と判断されるそうです。

水野 史土

「あの子の殺人計画」は、ミステリーとしてよくできた作品です。それだけでなく、虐待について、すごく考えさせられました。そして「ジソウのお仕事」を読んでみました。

虐待に関する現実は、つらい部分もあります。「あの子の殺人計画」を読んだ人には、より詳しく知ってもらいたいとおもいました。

この記事を書いた人

水野 史土

年100冊読む読書家。本屋大賞のようなエンタメ系文芸を好む。テッド・チャンの影響で最近はSF作品が多め。

本業はホームページ運用支援で、実績は月70万PV。著書は「WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいに。第3版」他。

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