日の名残り(カズオ・イシグロ)の次に読む本

あらすじ

1956年7月、ダーリントン・ホールの執事スティーヴンスは、しばらく休暇をとり、ドライブ旅行に出かける。美しいイギリスの風景を堪能しながらの単独旅行は、彼にこれまでの人生を振り返る時間ときっかけを与えた。執事の仕事へのこだわり、若い日の淡いロマンス、館を取り巻く情勢、 過去の輝かしい日々を思い返すことは安らぎであり喜びであった。 しかしやがて、敬愛していたダーリントン卿の苦悩と死に対する深い悲しみ、また悔恨など、様々な苦い想いが表面上に浮かび上がってくる‥‥。

次に読む本

ジーヴスとねこさらい(P・G・ウッドハウス)

バーティは胸に湿疹ができたため、保養地に静養に行く。保養地でダリアおばさんに再会した彼は、おばさんから難題を突きつけられる。地元の競馬大会に大金を突っ込んだおばさんが是が非でも一山当てようと、いかさまの片棒を担ぐように迫ってきたのだ。 ちょうどその頃、時を同じくしてバーティは、同窓生で天敵のオルロ・ポーターとも再会。 「貴様の内蔵の色が見たい」と脅される。困り果てたバーティは、「紳士お側つきの紳士」のジーブスに相談するが‥‥‥。

マフィン

似ているけれど少し違う、「執事」と「gentleman´s gentleman」という職業。「gentleman´s gentleman」は、日本では「執事」と訳されることも多いですが、厳密には家ではなく特定の一人の個人に仕える「紳士お側つきの紳士」です。 『日の名残り』のスティーヴンスはいわば、オーソドックスな執事。貴族に仕え、寡黙で忠実な執事です。一方、ウッドハウスのジーブスシリーズでは、いささか主人を操るきらいのある(笑)ユーモラスな「紳士お側つき紳士」が読めます。 似ているけれど少し違う、二つのスタイルの職業を読み比べることで、イギリスの「執事」文化により深くふれることができると思います。

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