イノセント・デイズ(早見和真) の次に読む本

あらすじ

放火殺人をした罪で死刑囚となった田中幸乃について、幼少期から事件までの様子が語られていく。何とか無実を証明しようと幼なじみの弁護士も動くが、幸乃は生きることを諦めて自ら死刑を望んでいる。

だまだまこ
だまだまこ

「死ぬために生きる」という彼女の運命はいかに。生きる意味や存在価値について重く問いかけてくる作品。 何が真実なのかと、読み終えてしばし呆然としてしまいました。言葉が出ないってこういうことだなと。犯罪者についてニュースでちょっと見聞きしただけで知った気になって、この人こういう人なんだなと思ってしまうことがありますが、そういう自分の思い込みの浅はかさを思い知らされました。ハッピーエンドではならないですが、考える機会をもらえた貴重な読書時間でした。

次に読む本

13階段(髙野和明)

定年間近の刑務官の南郷と仮釈放中の三上の二人が、死刑囚の冤罪を晴らそうと10年前の事件について調べ始める。状況証拠で犯人とされてしまった樹原の死刑執行までは3カ月。二転三転する展開で後半は加速していく。

だまだまこ
だまだまこ

ミステリーとしてはもちろん、死刑制度や刑務所の役割、様々な立場からみる死刑についてが掘り下げられていて、読み応えのある作品。 これまで死刑というものについて深く考えたことはなくて、悪いことをしたら死んで償うしかないという考えしか持っていませんでした。この作品を読んで、悪いことをした人なら殺してもいいのか?死刑で本当に罪が償われるのか?と疑問に思い始めました。死刑を執行する側の苦悩についても生々しく書かれていて、常識が覆されるくらいの衝撃がありました。特に死刑執行のシーンは映像で見たかと思うくらい詳細に描写されていて印象的でした。

だまだまこ
だまだまこ

「イノセント・デイズ」は幸乃が死刑になる必要があったのかどうかと考えさせられますが、「13階段」を読むことで死刑の意義や死刑制度そのものについてより深く知ることが出来ると思います。少々重い読書続きにはなりますが、決して読んで後悔しない本だと思います。

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この記事を書いた人

だまだまこ

医療系勤務の読書好き女子。夫と2人暮らし。どこに出かけるのも本は必須。読書に没頭しすぎて、電車乗り過ごすこともしばしば。同じ本を読んだ仲間に出逢えるとテンション上がります。人生のバイブルは村山由佳さんの「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ。趣味はピアノとジグソーパズル。単純作業が苦にならないタイプ。

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