あらすじ
月光の下で、王女サロメは継父のヘロデ王の前で美しく舞ってみせます。その褒美として、彼女は預言者ヨカナーンの首を求めます。「新約聖書」や「福音書」のサロメは悪女として挙げられることが多い女性です。この本では無邪気かつ残酷な少女サロメが描かれています。
次に読む本
「世界悪女物語」(著者:澁澤龍彦 )
世界のさまざまな悪女を紹介した本です。権力のままに拷問や破壊を行った女性たちを紹介しながら、悪女について考えていきます。一人一人の生涯と考察がわかりやすく書かれており、当時の状況やその地域における情勢や習慣についても知ることができます。
待野初夏
サロメは代表的な悪女として挙げられることの多い人物です。「物語の悪女」から「世界の悪女」へ。二冊の本を同時に読むことで、様々な時代や地域の悪女を知ることができます。また「世界悪女物語」では悪女として仕立て上げられた可能性のある女性も掲載されており、改めて悪女とは何かを考えることができます。
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