『蒲生亭事件(著者:宮部みゆき)』の次に読む本は『ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(著者:恩田陸)』

あらすじ

1994年2月26日、予備校受験のためホテルに宿泊していた浪人生の孝史は、火災に巻き込まれます。

同じホテルに宿泊していた平田という男に助けられ、行きついた先はなんと1936年陸軍大将蒲生の屋敷でした。

二・二六事件真っただ中、戦争に突き進んでいく日本の暗い歴史の中にいきなり放り込まれた孝史。

困惑の中で、屋敷の主人蒲生憲之が死亡します。最初は自決とみられていたこの事件ですが、使われたはずの銃が見当たりません。

孝史は事件の真相を突き止めようと動き出します。

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日本が戦争に向かう1つのきっかけ二・二六事件を背景にしたSFサスペンス小説です。主人公が歴史に疎いので、二・二六事件事件のことはあまり知らないという人でも大丈夫。歴史小説というより、蒲生亭でおきた事件とタイムスリップ、そしてそこに絡む人間模様がメインです。宮部みゆきらしいヒューマンドラマが本書の魅力です。

次に読む本

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『蒲生亭事件』で二・二六事件に興味を持った人には、次に読む本に恩田陸の『ねじの回転 FEBRUARY MOMENT』をお勧めします。宮部みゆきと年代が近く同じ女性作家である恩田陸が、共通テーマの二・二六事件をどのように扱ったのかなかなか興味深いですよ。

『ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(著者:恩田陸)』

『ねじの回転』のあらすじは少し複雑です。時間遡行技術を開発した人間が歴史を改変しすぎ、人類滅亡の危機に直面してしまった近未来。歴史を修復させるためのポイントとして選ばれたのが、二・二六事件でした。国連は二・二六事件のキーマンである安藤大佐、栗原中尉、石原莞爾に干渉し、「正史である二・二六事件」を実行させようとします。しかし、国連の命令を受けた彼らには彼らなりの意思があり、歴史は思わぬ方向に動き出します…。

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タイムスリップ、二・二六事件とキーワードは同じですが、ヒューマンドラマを主軸に置いた『蒲生亭事件』とは全く違う読み味がする『ねじの回転 FEBRUARY MOMENT』。二・二六事件の題材により深く踏み込みたいなら後者をお勧めします。実在の人物がたくさん絡んでくるので、歴史の勉強にもなります。

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この記事を書いた人

BRveyu

インドア派の多趣味人間。本業とは関係ない知識に多数手を出しては捨てを繰り返しています。数学、英語、株式投資、簿記、FP、画像編集、麻雀等々、最近ではプログラミングに手を出し、VBA、GAS、HTML、CSS、Javascript、WordPressカスタマイズを転々としている日々。身に着けた知識はWebライターとしての副業に再利用中です。小説は海外ミステリー、ホラー中心で読んでいますが、最近ではノンフィクション、知識の解説書に偏る傾向があります。

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