あらすじ
子供たちに人気の「ユーチューバー」を含め、AIが人間の仕事を奪う時代が来ます。厳しい実力主義が生む「未来格差」の前に、私たちが生き残るための手段を考えましょう、といった内容です。
個人の実力がデータとして可視化される様な、カオスな戦国時代が近い将来やってくるのは必然。仕事の在り方も見直されている今だからこそ、こういった未来予測関連の本は「ワクワク」するので一気に読めてしまいます。具体的に「ユーチューバー」を例に取り上げているのは一部であり、大半は社会と人間の未来予測なので、きっと興味がある章があるはずです。
次に読む本
2025年、人は「買い物」をしなくなる(望月智之)
ショッピング体験の発展で、これまでの買い物における様々なプロセスが無くなる時代が来ます。店に行くことはもちろん、商品を自分で選ぶことまで。近い将来、自覚の有無にかかわらず、日常のあらゆるシーンに「買い物」が組み込まれていく、といった内容です。
まさに今、「リアルの棚」から「デジタルの棚」への変化の真っただ中にいることが本書によって実感できます。
終盤に、個人の行動がスコアリングされて個人情報が筒抜けになるリスクに触れている箇所がありますが、「買う側」だけでなく、「売る側」の視点でも書かれているのが面白いです。
『ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く』は拡張現実、人工知能の進化などで変化する社会の全体感を予想しているのに対し、『2025年、人は「買い物」をしなくなる』は、消費行動/購買行動に焦点を絞って未来予測をしています。「ユーチューバー」がピンと来ない方でも、「買い物」であれば、すんなり内容が入ってくるのではないでしょうか。技術進歩の過程で、見直される共通のキーワードは「人と人とのつながり」です。未来を考えるきっかけになる2冊だと思います。
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